タグ

ブックマーク / blog.livedoor.jp/editors_brain (6)

  • 編集者の日々の泡:再販廃止15年で、英国出版市場が「どうなった」か

    2013年01月28日 再販廃止15年で、英国出版市場が「どうなった」か Tweet 新文化1/17号に興味深い記事が出た。「再販廃止15年で英国出版界がどう変わったか」というルポだ。 英国の再販制度は20世紀初頭から約100年続いて、廃止された。その結果どうなったのか詳細は購読して読んでいただきたいが、私個人の目を惹いたのは、「独立書店半減」という記述だ。 以前も書いたが、再販廃止の議論となると一番反対するのは書店だ。返制度が基的には無くなるので、売れ残りのリスクを一手に引き受けることになるからだ。 それが懸念でないことは、英国の結果を見れば明らかだろう。 ちなみに英国で、その後の出版物流通をどこが結果として担ったのかと言えば、大手チェーン店、スーパー、ネット販売だそうだ。 ただこれ注意しないといけないのは、1995年に再販制度が廃止になったということ。その頃にはまだネット販売市場は

  • 編集者の日々の泡:講談社「スティーブ・ジョブズ」、100万部出て「まさかの赤字」。背景は米国の……

    2012年02月09日 講談社「スティーブ・ジョブズ」、100万部出て「まさかの赤字」。背景は米国の…… Tweet ところで講談社が伝記「スティーブ・ジョブズ」の販売状況を公開したらしい。 前後編で100万部以上出たわけだけど、赤字だそうだ。 日市場の場合、通常書籍は初版では赤字の「バーゲン価格設定」で販売され、運良く増刷りが掛かったときに黒字化していくのが一般的。 とはいうものの、もちろん増刷りが掛かりまくって100万部出てすら赤字(1冊あたりは50万部だけど)というのは、商品設計になにか決定的な問題点があったとしか思えない。まして1冊約2000円という高額書籍なのに。 理由は高額ロイヤリティーだそうだ。 米国では同書の標準小売価格は35ドル。まあ3000円といったところ。前後編に分かれておらず1冊だ。 日の場合前後編2冊合計で4000円。もちろん英語書籍と日語書籍の市場規模は比

    sugimo2
    sugimo2 2012/02/09
    翻訳物ではよくある話…と思ったけど、ブクマでは懐疑的な声も多くてそっちにびっくり。
  • 編集者の日々の泡:出版社「悪者説」から、とりあえず初歩的な誤解ベースだけ書いとこうかな

    2011年10月31日 出版社「悪者説」から、とりあえず初歩的な誤解ベースだけ書いとこうかな Tweet 「アマゾンが売上の過半を抜く上に著者から著作権を離脱させろとかなんとか」というblogos衝撃記事に関して土曜25時くらいに記事を上げたが、ここ数回のエントリー同様、そちらもけっこうソーシャルで反響をいただいた。 ソーシャルでの反響であるので、さまざまな視点や立場からご意見をいただく。すごく参考になるし楽しい。 たとえば「 “出版社なければもなし”という議論の方向だったら、ちょっと違う時代に入っているのだと思う。」というツイート。そりゃそうだ。 テンプレ判型に押し込むだけならamazonだろうがどこだろうが電子書店側で簡単に作業できるはず。あとはたとえば売れる内容への助言や編集とかタイトル付けといった「編集のプロ」的部分をどこが持つかさえ解決できれば、出版社いらんね別に。電子書店はこ

  • 編集者の日々の泡:やっぱり米国においしく吸われる出版界か。版元も著者も読者も。 ――小学館、集英社、講談社が電子書籍でアマゾンと組みそうな「ワケ」appendixのappendix

    2011年10月30日 やっぱり米国においしく吸われる出版界か。版元も著者も読者も。 ――小学館、集英社、講談社が電子書籍でアマゾンと組みそうな「ワケ」appendixのappendix Tweet 皆様ご存知の通り、blogosになかなか衝撃的な告発が出た。amazonが日の書籍の電子化で55%抜く上に著作権は著者から出版社に全部移せと、そしてそれを1か月以内に行動せよ+契約したらアマゾンが勝手に書籍電子化する権利を持ちます。とかなんとか。 これ私の情報より新しいな。ウチには来てない気がするなんとなく。さりげに聞いてみます。 とはいえ、この条件には実は既視感がある。 ブログで1年半ほど前に書いていたことだが、実はアマゾンは元々電子書籍立ち上げの時期から「7割抜く」という荒業に出ていた。 で、appleiPad出すときに同様の契約をチラつかせて出版界をげんなりさせたのだが、iPad

  • 編集者の日々の泡:小学館、集英社、講談社が電子書籍でアマゾンと組みそうな「ワケ」 ――電子書籍に死屍累々の「出版界」

    2011年10月25日 小学館、集英社、講談社が電子書籍でアマゾンと組みそうな「ワケ」 ――電子書籍に死屍累々の「出版界」 Tweet さて、米アマゾンが電子書店「Kindle Store」を日でも年内メドで開店というニュースが報道された。日経が口火を切ってあちこちで報道されたわけだが、報道によると小学館、集英社、講談社が「乗る」方向で交渉中とのことだ。今日はこのあたりの観測記事など。 長くなるので2回に分けると思う。 出版不況に長年晒されている出版界では「なんとしても新規の売上を立てたい」のは経営陣の悲願で、ここ2年ばかり、役員先行型で日の出版社は電子書籍への対応を進めてきた。というか進めたいと思ってきたに違いない。 それがおおむね失敗して読者から見ると「なにノロノロやってんのよ」と見えているのは、以下のような理由からだ。 ●電子書店の規格乱立 電子書籍は、個々の電子書店で許されるフ

    sugimo2
    sugimo2 2011/10/26
    "現実的には「紙の書籍の電子版」しか作れない。原稿料・取材編集コスト・デザインフィーなどはどちらも変わらないからだ"
  • 編集者の日々の泡:手を上げて「電子出版」を担当。 ――その経緯2「アップルの凶悪な値付け政策に振り回される出版社」という「構図」

    2010年10月28日 手を上げて「電子出版」を担当。 ――その経緯2「アップルの凶悪な値付け政策に振り回される出版社」という「構図」 Tweet 昨日のエントリーの続き。電子出版(というかAppStore)に対するアップルの凶悪な政策について。 なにしろまあ、一般人は知らないだろうけど、アップルの価格マトリックスが変。昨日書いたように紙版で580円の雑誌があったとして、アップルのせいで、これを電子版にして580円で売ることができない。 というのも、紙以上に自由度が高いはずの電子データというのに、AppStoreの値付けマトリックスが極めて硬直的だからだ。 具体的に書いてみる。許される価格は以下だ。 115円 230円 350円 450円 600円 700円 800円 900円 1000円 1200円 1300円 1400円 1500円 (以下略) ――どうよこの変なステップ。なぜか110

  • 1