コンピュータ、インターネット、缶詰の起源は軍用品 我々が日常的に利用しているコンピュータやインターネットは、起源をたどれば軍用品である。コンピュータは英国で暗号解読用に、米国で大砲の弾道計算用に、複雑な計算を迅速にこなせる機械が求められたのが発端だ。そしてインターネットは言うまでもなく、米軍の研究部門「DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency, 国防高等研究計画局)」がネットワークについて研究したのが発端だ。 これらのほか、軍用として開発されたテクノロジーが民間にスピンアウトした例はたくさんある。手近なところでは、缶詰・瓶詰・レトルトパウチ食品なんかがそうだ。 ところが1990年代辺りから状況が変わってきて、ことIT分野に関しては民生品のほうが進歩が早くなってしまった。しかも、同一規格の製品が大量に出回るからコストも安い。それが軍事転用