冬眠する増田アース人が宇宙に進出し、増田アースに残った人々が 絶滅した後、極度に汚染された環境が生き残った生物に突然変異を強制した。 その影響もあって、次に増田アースで知性を獲得したのは 水陸両用に進化した魚類類似生物だった。 彼らイキイキマンボウ人には魚類らしい特徴があった。 それは成長にしたがい性別が変化することだ。 動物時代の彼らは身体が大きくたくさんの卵を産める個体が雌をつとめていた。 その習性が反映されてイキイキマンボウ人は社会的地位が高く、 年収の多い個体ほど雌に性転換しやすかった。最初はみな雄で生まれてくるのである。 実際、一度の産卵数が多いので、経済的に豊かな個体でなければ親は務まらない。 雌と結婚した雄も、配偶者からの経済的社会的影響を受けるため、雌に変化しやすい。 イキイキマンボウ人社会における「普通の家庭」は雌同士が大量の雄の子供を育てるものと考えられていた。 そのた