非正規雇用の仕事をやめて、カナダ北部に旅に行くことにした。 そのため冬は暖房を使わない生活から始める。
恐ろしいことが起こった。 今日も今日とて「テルシオ」の普及と改良に打ち込んでいた私は、雲量5の日、王様に呼び出された。まるまると太った王様は聞いてきた。 「良いニュースと悪いニュースがあるが、どっちから聞くね?」 「……良いニュースからで」 「テルシオを使用するパーティーが一つ増えたそうじゃ」 「悪いニュースは?」 「そのパーティーは、魔王のじゃ」 ブフォーッ!! 私は何かを飲みかけでもなかったのに盛大に吹き出し咳込んでしまった。つい列席していた高位の聖職者をすがるような目で見てしまうと、彼女は見かねて背中をさすってくれた。マジ天使。 私と彼女――アリアさんが初めて会ったのは、私が転生して間もない頃、教会で困っていた時だった。この世界では教会が戸籍を管理しているのだ。 右も左もわからず酷く困っていた私が、偉い人とは知らず同年代の彼女に思わず助けを求めると、彼女は表情を嫌そうに変えることもな
生後5ヶ月半のコザクラインコは順調に育っている。 今朝は歯を磨いていると蛇口に止まって、蛇口の水とこちらをチラチラ交互に見ていたので水浴びでもしたいのかと思ったが、やはりそうだったらしい。水量を調節してから手で水をすくってやったら、手のひらに溜めた水で胸毛を浸し、吐出口の真下に頭から突っ込んで滝に打たれ、満足した様子であった。 身振り手振りで意図が伝わるというのは、とても楽しい。 交互にチラ見はおねだりの基本だから、これからも多用してほしいと思う。 今の子を我が家に迎え入れる前も、コザクラインコを一羽飼っていた。 彼とは13年ほど一緒に暮らしたが、穏やかで人懐っこく、そして賢い鳥だった。 彼はひまわりの種が大好き。 黒ひまわりより白黒しましまひまわりが良く、大粒より小粒の方が好みであった。 ある日、彼を手の上に乗せて遊んでいると、おやつ皿と戸棚の引き出しをチラチラと交互に見るしぐさをしてか
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