「私たちが日々行うのは、より良い未来への種まきのようなものです」 そう語るのは、オンライン医療事典「MEDLEY」をはじめ、ITの力で医療情報のあり方にイノベーションを起こしてきたメドレー代表取締役医師の豊田剛一郎氏。医療×IT分野のリーディングカンパニーは、4月29日、3つのリリースを発表した。それは、クラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」、API クライアントライブラリ「ORCA API」のオープンソース化、ブロックチェーンによる電子処方箋管理の特許取得、である。 脳神経外科医として米国で働いた経験を持つ豊田氏は、今の日本の現状をどう捉え、そしてこれら新たな挑戦の先にどのような未来を描いているのだろうか。 ──ブロックチェーン技術の応用やAPIのオープンソース化など、新たな挑戦を始めることになった背景をお聞かせ下さい。 私たちは、「医療×IT」の幅を広げることで、患者さんや医療