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ブックマーク / magazine-k.jp (13)

  • 1円ライターから見た、キュレーションサイト「炎上」の現場(コグチスミカ) « マガジン航[kɔː]

    はじめまして。コグチスミカです。普段は別名義で、小説家、ライターとしてほそぼそと活動しています。現在、1歳児の子育てに奔走中の主婦です。 今回、どうしてもこの件について書かずにはおれず、だれかに知ってほしくて筆を取りました。 この記事を読んだ友人知人は、私がだれだか気づくかも知れませんが、どうか言及しないでいただきたいのです。あなたたちに正体がバレることはなんの問題もなく、むしろ喜ばしくすらあるのですが、クライアントにバレたら失職するかもしれないのです! キュレーションサイト「炎上」を生き延びたライターとして 2016年11月末、DeNAの運営する医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」が、炎上し、公開停止しました。例えば「胃痛 原因」などのキーワードで検索すると、Google検索で必ず上位に表示されていた大手のサイトでした。ですが、その記事の内容は、私たちのような単価の低いライターによって

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    suginoy
    suginoy 2016/12/09
  • Kindle Unlimited上陸について思うこと

    Amazonの定額電子書籍読み放題サービス、Kindle Unlimitedが、8月2日より日でも始まり、楽天も雑誌の読み放題サービス「楽天マガジン」のサービスを開始しました。そこで、これらに先立つ既存の「読み放題サービス」についてちょっと思っているところを書いてみたいと思います。 音楽や動画では常識化してきているサブスクリプション型サービス 近年、動画や音楽の世界では、定額で見放題、聴き放題型のサービス――サブスクリプション契約型のコンテンツ提供サービスが一般化してきています。 動画配信では今は日における事業では日テレビの傘下となったHuluを皮切りに普及が進み、現在はアメリカ最大手のNetFlixに勢いがあります。今テレビを購入するとリモコンの目立つ場所にNetFlixのボタンが配置されているという話もあり、もうこれは完全に一般化したと見ていいでしょう※1。ちなみにこれは従来の放

    Kindle Unlimited上陸について思うこと
  • 聖なるテクノロジー〜『テクニウム』の彼方へ

    60年代の米西海岸のカウンターカルチャー全盛期に、トム・ウルフの『クール・クールLSD交感テスト』の主人公ケン・キージーがスチュアート・ブランドに連れられて、マウスの発明者として有名なダグラス・エンゲルバートが開発していたNLS(oN Line System)というシステムを見学しに来たときのことだった。 当時エンゲルバートは、コンピューターとネットワークを駆使して、人間の能力を高める研究をしていた。キージーはメリー・プランクスターズ時代にマリファナ所持で逮捕されて数年経っており、オレゴンの酪農牧場に引退しようとしている最中だった。デモを見たキージーは驚きのあまり眼を見開いたまま、「これこそ、LSDの次に来るものだ」と言うと、大きくため息をついた。コンピューターが作り出す情報のバーチャル世界に圧倒され、これが脳を破壊してしまうドラッグを使わなくても、LSDのように人間の意識を高める何かであ

  • 今からでも遅くはない 

    1985年、ほぼ何でも好きなドットコムのドメイン名を手に入れることができた時代に、あなたが起業家だったとしたら、どんなにすごいか想像できるだろうか? あらゆる名前が使えるのだ。短い名前でも、カッコイイ名前でも。希望するドメイン名を申請するだけで良い。料金を払う必要もない。このすばらしい状況が何年も続いた。1994年に雑誌ワイアードの記者は、mcdonalds.comが未登録であることに気づいた。そこで、私たちの勧めに従って、その記者が自分でドメイン名を登録して、マクドナルドに譲ろうとした。しかし、同社のインターネットに対する無知ぶりは滑稽なほどで、その話がワイアードの記事になった。その少し前に、私はabc.comが未登録であることを発見したので、ABCの最上階の役員室にいる経営陣に向けて、デジタルの未来に関する講演をしたとき、ここの地下室にこもっている頭の良い計算機オタクに自社のドメイン名

    suginoy
    suginoy 2014/10/09
  • アメリカの電子書籍、“ブーム”は終了

    2013年の書籍総売上の数字がAAP(全米出版社協会)から発表された。これは会員となっている約1200社の売上(つまり卸値)を計上した数字で、日で書籍の売上が発表されるときの末端小売価格でのの総売上げとは違うのでご用心を。 書店での総売上金額は、ニールセン社がやっているPOS集計の書籍売上サービスBookScanの数値などから想定するしかなく、具体的な数字は今年後半にならないと上がってこないだろう。AAPの数値にしても、メンバー社の報告のみなので全てをカバーしているわけではない。 それによると2013年の書籍総売上は約150億ドル、前年比で1%増。私が機会あるごとに日の出版業界に向けて言ってきたように、アメリカは日のような「出版不況」という状況にないので、2008年9月のリーマンショックの翌年を除けば、書籍の売上はここ15年ほど毎年数%ずつ微増している。この間の米経済インフレ率を考

    アメリカの電子書籍、“ブーム”は終了
    suginoy
    suginoy 2014/04/09
    “あれだけ騒がれてきたEブックだが、アメリカでさえも三割いかないというわけだ。”
  • 『ケヴィン・ケリー著作選集』電子書籍化の意義

    先月末、達人出版会から『ケヴィン・ケリー著作選集 1』(以下、書)が刊行されました。 達人出版会は IT 系の電子書籍出版サービスですが、商品の価格が0円、つまり無料なのは書だけで、それが多くの人の目を惹いたようです。無料公開が可能な理由は、書の成立過程にあります。 元々は、著者のケヴィン・ケリー(Kevin Kelly)がブログ The Technium に公開した文章を、堺屋七左衛門氏が七左衛門のメモ帳で翻訳して公開したことから始まります。 堺屋さんが自由に翻訳を公開できたのは、ケリーがブログにクリエイティブ・コモンズ(Creative Commons)ライセンスの「BY-NC-SA(表示 – 非営利 – 継承)」を指定していたからです。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下での刊行 クリエイティブ・コモンズとは、『CODE』などの著書で知られるアメリカのサイバー法の第一人者

    『ケヴィン・ケリー著作選集』電子書籍化の意義
  • Kindleは「本らしさ」を殺すのか?

    先日phaさんの「電子書籍とブログって何が違うの?」という文章を読み、最初そのタイトルに違和感を覚え、そりゃ全然違うだろうと内心突っ込んだのですが、よくよく考えるとそうとも言えない。思えばこのタイトルと同じ問題意識を何度も文章にしている人を自分も知ってるじゃないかと思い当たりました。それは『クラウド化する世界』などの著書で知られるニコラス・G・カー(Nicholas G. Carr)です。 phaさんが問題としているのは主にコンテンツの流通と課金ですが、カーはそれだけでなくたらしめるものは何か、それは電子書籍によってどう変わるのかということにフォーカスしており、こちらのほうがより普遍的な問題でしょう。文ではカーの文章を紹介しながら「」と「インターネット」の間の一線について考えてみたいと思います。 の「アプリ」化 まずiPad発売と同時期に書かれた「The post-book b

    Kindleは「本らしさ」を殺すのか?
  • Gamificationがもたらす読書の変化

    旧聞に属しますが Wired.jp の「電子書籍が紙に負ける5つのポイント」という記事が話題となり、これを受けて誌にも原哲哉氏の「電子書籍はまだ紙のに勝てない」という記事がすでに書かれています。 とくに日の現状を見る限り、紙の書籍と電子書籍をプラットフォームとして比較すると紙のほうが優位なのは明らかで、規格の整備やハードウェアの向上と価格低下といった改善がおのずと期待できるところはそれとして、電子書籍がそのまま紙に追いつこうとする方向性はあまり意味がないと考えます。これは大原ケイ氏の「「ガジェット」ではなく「サービス」を」にもつながる話でしょうが、むしろ紙の制約から離れた機能や体験の充実にこそ注力すべきで、ことさらに紙と電子の比較を続けるのは有益ではないでしょう。 そうした観点で「電子書籍が紙に負ける5つのポイント」を読み直した場合、「インテリア・デザインにならない」といった電子書籍

    suginoy
    suginoy 2011/08/24
    yomoyomoさんの文章
  • 本屋の未来と電子書籍の微妙な関係

    先月の終わりに東京・新宿で行われた《ベテラン翻訳家が語る「電子出版への道はどちらか?」シンポジウム》を聞いてきました。このイベントの告知記事(翻訳家が電子出版について語るイベント)でも紹介されているとおり、ブルース・スターリングの翻訳などで知られる小川隆氏による、アメリカの電子出版事情の解説が中心的な話題でした。 他にも大森望氏、日暮雅通氏らを迎えた議論は、当然のことながら電子書籍の話題だけにとどまらず、国内外のリアルな出版事情にまで及びました。遠慮なく固有名詞が飛び交うスリリングなシンポジウムでしたが、ここでそのすべてを再録するわけにはいかないので、当日の話から私が重要と感じたことをいくつか書きとめておくことにします。 「出版は資主義になじまない」 前半の小川隆氏の話でもっとも印象的だったのは、「出版は資主義になじまない」という冒頭の一言でした。それはどういうことか。すこし迂回するこ

  • ボーダーズはなぜダメになったのか?

    今週にもチャプター11(日で言うところの会社更生法)申請が発表されるともっぱらの噂のボーダーズ。数年前までは年商35億ドルもあった全米第2位の書籍チェーン店だ。 おそらく日のマスコミが書くように、全てを「電子書籍のせいだ」のひとことで片付けてしまえる問題ではない。他にもあった原因が積もり積もってこうなってしまった、と言わざるを得ない。(業界第1位のバーンズ&ノーブルについては、しばらく前に沿革やボーダーズとの確執を含めて詳しく書いたので、そちらもどーぞ。) 実はボーダーズもルーツを辿ればバーンズ&ノーブルと同様に、ルイスとトムのボーダー兄弟が自分たちの住む大学街、ミシガン州のアナーバーで屋さんを開いたのが沿革の端緒である。 その元々のきっかけは、兄弟が作ったソフトウェア。学生が多い自分たちの街の屋にも、もっと面白いがたくさんあればいいのにな、という気持ちから、新刊の中からどんな

    suginoy
    suginoy 2011/02/15
    「ボーダーズは電子書籍などが出始めるずっと前から、自分たちが得意だったことを見失ってしまったのが敗因」
  • アップル決済=30%の義務化は敗着か?

    どうやらアップルは意外に早く、次の一歩を踏み出した。つまり、iPadの拡販からApp Storeの収益拡大への重心の移行ということだ。1,000万台に達したiPadは世界の出版社に大きな期待を抱かせてきたが、10ヵ月足らずの「試用期間」を経てアップルが出してきたのは、iPad (iOS製品)をプラットフォームとして利用する場合の厳しい条件と見積だった。iPad(が汎用デバイスであること)を前提にE-Bookビジネスを構想してきたプロジェクトは、再検討を迫られる。今回の「事件」の影響と日のE-Bookビジネスの対応について考えてみたい。 読者、出版ビジネス、アップル…誰も得をしない まず確認しておきたいが、アップルがアプリの仕様について一方的なガイドラインを押し付けるのは自由だ。米国やEUの司法当局が、独禁法上の違法性について調査する可能性は十分にあるが、ゲーム機ではこれまでソニーもプレス

    アップル決済=30%の義務化は敗着か?
  • 電子書籍についての私的考察メモ

    最近「電子出版」や「電子書籍」について聞かれることが増えてきた。仕事の中で実際にEPUBやPDFを作成して配布・販売することもある。しかし、自分でもまだ「電子出版/書籍」とはいったい何を指すのか、よく理解できていない部分がある。もともと「出版/書籍」とは何ぞや? という問いにきちんと答えることだって簡単ではないだろう。 特に最近の「電子書籍」に関する話題は、「出版印刷配ビジネス」としての経済的な側面と「読書のあり方」という文化的事象としての側面が同時に語られてしまい、この話をわかりにくいものにしているとも思う。ここでは自分自身の思考実験というか、考えのメモみたいな形で「電子書籍とは何か」を少し絞り込んでみよう。 前半は電子化による「出版」ビジネスの変化について、後半は「電子」の質について考えてみた。これらは現時点での私的な考察であって、新たな情報が入ってくれば考えもどんどん変わるだろ

    電子書籍についての私的考察メモ
    suginoy
    suginoy 2010/09/03
    「可読性は身体のリズムに左右される。ページをめくるという行為の身体性や心地良さは、文章の理解や記憶に繋がっているのではないか」
  • Internet ArchiveのP・ブラントリー氏が来日

    7月8日から11日まで行われた東京国際ブックフェアに、アメリカの非営利組織Internet Archiveのピーター・ブラントリー氏が来日し、彼らが進めているBookServerプロジェクトと、その基礎をなす OPDS (Open Publication Distribution System) についてのプレゼンテーションと講演を行いました。 ブラントリー氏はこの BookServer プロジェクトの責任者であると同時に、電子書籍の規格であるEPUBの標準化を行っているIDPFのボードメンバーであり、グーグルの「ブック検索」集団訴訟の和解案に反対して組織された、Open Book Allianceの共同創設者でもあります。 9日に行われたこの無料公開セミナーの映像が YouTube で公開されていますので、「マガジン航」でもさっそくご紹介します。(当日のプレゼンテーション資料はこちらから

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