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ブックマーク / gendai.media (153)

  • カラスの天下が終わる…都心制圧を目指す大型猛禽類…天敵と手を組む小鳥たち…都会鳥による「仁義なき戦い」がヤバすぎる(週刊現代) @moneygendai

    東京都心の空の勢力図に異変が......。これまでヒエラルキーのトップであったカラスが猛禽類による下剋上にあっている。いったいそこではどんなドラマが繰り広げられているのか。前編記事『東京上空の勢力図に異変…オオタカが明治神宮で、ハヤブサが六木ヒルズで繁殖…カラスが東京から消える「ヤバすぎる未来」』より続く。 調子に乗りやがって 東京都心を俯瞰すると、2つの環境が混在していることが分かる。一つは皇居、明治神宮、自然教育園(港区)などの「都市緑地」。そして、もう一つは東京駅や新宿駅周辺などにある「超高層ビル群」だ。前者に定着したのが、オオタカである。具体的な個体数は判明していないが、確実にカラスの勢力に拮抗し始めているという。 山間部や郊外では家畜を守るため、音や光を使って追い払われることもあったが、都内でそんなことは起こらない。しかも、エサとなる肉質の良い小鳥がいくらでもいる。さらに、一度

    カラスの天下が終わる…都心制圧を目指す大型猛禽類…天敵と手を組む小鳥たち…都会鳥による「仁義なき戦い」がヤバすぎる(週刊現代) @moneygendai
  • 「草津バッシング事件」の教訓…「推定有罪」に疑問を抱かない人びとの恐ろしさ(御田寺 圭) @gendai_biz

    「告発すなわち真実」という風潮 2020年12月、群馬県の草津町議だった新井祥子氏が、同町の町長から性被害を受けたと告発したことに端を発する「草津MeToo事件」。あれからおよそ2年を経て、その事件が大きな転換点を迎えた。前橋地検が2022年10月31日に、当時町長を「性加害者」として告発していた新井元町議を名誉棄損と虚偽告訴の罪で起訴したのである。 〈群馬県草津町の黒岩信忠町長(75)から町長室でわいせつな行為をされた、と訴えていた元町議の新井祥子氏(53)について、前橋地検は31日、新井氏を名誉毀損と虚偽告訴の罪で在宅起訴し、発表した。新井氏は2021年12月に強制わいせつ容疑で黒岩町長を告訴し、直後に黒岩町長が「虚偽告訴だ」と新井氏を告訴。地検は同月、黒岩町長を嫌疑不十分で不起訴にしていた〉(朝日新聞デジタル「「町長から性被害」訴えた元草津町議を在宅起訴 名誉毀損罪などで」2022

    「草津バッシング事件」の教訓…「推定有罪」に疑問を抱かない人びとの恐ろしさ(御田寺 圭) @gendai_biz
  • 与党支持・保守派は「わかってない」「時代遅れ」?…リベラル野党が「それでも負ける」たった一つの理由(御田寺 圭,週刊現代) @gendai_biz

    SNSと現実の大きなギャップ 2022年7月10日に行われた第32回参議院選挙は、前回の衆院選と同様に自民党は盤石、左派系野党が軒並み苦戦を強いられる一方、維新が昨年の衆院選からさらに勢力を拡大させた。安倍晋三元首相が銃撃され死亡するという想定外の事件はあったが、メディアによる事前の予測から大きな変化はなく、おおむね想定通りの結果で今回の選挙は幕を閉じた。 2012年の第二次安倍政権成立以後、自民党は「最新の時代感覚から取り残され、旧態依然とした“オジサン政治”を続け、日をダメにする悪の政党」であるとして、インターネットやソーシャルメディア上では蛇蝎のごとく嫌われている。文化人や知識人など、各界の著名人による「自民党政治」に対する批判を目にしない日はない。しかし、過去10年間で7回行われた国政選挙では、すべて自民党が圧勝と言ってよい結果に終わっている。 ソーシャルメディア世論を観測してい

    与党支持・保守派は「わかってない」「時代遅れ」?…リベラル野党が「それでも負ける」たった一つの理由(御田寺 圭,週刊現代) @gendai_biz
  • 藤原帰一氏の警告「正しい戦争」は世界大戦になるのか(藤原 帰一) @gendai_biz

    ウクライナが戦っている戦争は、「正しい」。私たちは彼らを助けるべきだろう。だが、どこに線引きをして支援すればいいのか。プーチン大統領によって、世界は再び「戦争の時代」に突入しようとしている。著書『「正しい戦争」は当にあるのか』が約20年ぶりに復刊された、藤原帰一・東京大学客員教授が警告する。 ロシアが核を使うとき ロシアウクライナ戦争は、「出口の見えない戦争」になりつつあります。核兵器を持っている大国の政治体制が崩壊するまで続く戦争なんて、私たちはこれまで見たことがなかった。 プーチン大統領にとって、この戦争に負けることは政権崩壊の危機につながります。ということは、プーチン体制が続く限り、戦争をやめることができない。しかし、NATO(北大西洋条約機構)の手厚い支援を受けて戦うウクライナに対して、ロシアが勝利をおさめることは難しい。 今後、ロシアが巻き返せるとしたら、土が攻撃され、ロ

    藤原帰一氏の警告「正しい戦争」は世界大戦になるのか(藤原 帰一) @gendai_biz
  • プーチンの「陰謀論」に踊らされる左派系言論人…ウクライナ「代理戦争」論の錯誤と罪悪(篠田 英朗) @moneygendai

    ウクライナ情勢をめぐって、日でも様々な議論が巻き起こっているが、だいぶ構図がはっきりしてきたように思う。 国際的な法規範を重視し、日の国益もその維持にある、と考える人々がいる。しかし世界の諸問題はアメリカの帝国主義によって引き起こされており、日はそこから距離を置くべきだ、と考える人々もいる。両者の溝は、根深い。他の様々な場面でも、溝は現れてきた。それがウクライナ情勢をめぐっても、やはり噴出してきているのだ。 幸い、日政府は、国際社会の維持に日の国益も重ね合わせる見方をとり、同盟国・友好国と協調する政策をとってきている。ロシアに制裁を科し、ウクライナに支援を提供している。私としては、妥当な方向性だ、と考える。今後もこの方向性で努力をしていくべきだ。 ただし、欧米諸国や日を中心とする国際的な反ロシアウクライナ支援の流れに抗する人々も存在する。伝統的な左翼の中核的な勢力の外周に属す

    プーチンの「陰謀論」に踊らされる左派系言論人…ウクライナ「代理戦争」論の錯誤と罪悪(篠田 英朗) @moneygendai
  • 「僕たちの失敗」の森田童子の父親は、なんとあの人だった(高野 慎三) @gendai_biz

    作詩家であり、作家のなかにし礼が亡くなって1年が経つ。それにあわせ、死後に自宅から発見された未発表作品『血の歌』(毎日新聞出版)が刊行された。そこに書かれていた主題が、一部で波紋を呼んでいる。なかにしの代表作『兄弟』で描かれたあの破滅的な兄。その娘こそ、一世を風靡した森田童子であったのだ。つまり、森田は、なかにしの姪にあたる。なぜ、なかにしは森田との関係をここで明かすことになったのか。森田と交流もあった元『ガロ』編集長の高野慎三が記す。 テレビドラマ『高校教師』のあの歌声 かつて森田童子という類まれなシンガーソングライターが存在した。一部で熱狂的に支持されたようだ。その後1990年代前半に、テレビドラマ『高校教師』のバックに流れる「ぼくたちの失敗」で一般的に知られるようになった。そのときの語りかけるような音律と透き通る細い歌声が聞く者の心をとらえた。そして、「暗く悲しい歌」の歌い手として認

    「僕たちの失敗」の森田童子の父親は、なんとあの人だった(高野 慎三) @gendai_biz
  • TikTok書評騒ぎから「いつも大人が喧嘩ばかりしている謎のSNS」について検証する(にゃるら)

    12月12日、SNSで「いつも大人が喧嘩ばかりしている謎のSNS」と題した日記が、話題を集めた。アップしたのは、オタクライターの「にゃるら」さんだ。 「Z世代」と巷で呼ぶ、ネットネイティブの若者世代にも関わり、Twitterなど大人世代のユーザーが多いツールも使うにゃるらさんが、なぜこの日記を書き、ツイートしたのか、その思いを寄稿してもらった。 「若者から見たらTwitterは、いつも大人が喧嘩ばかりしている謎のSNSに見える」という言説を目にして以来、このことについてずっと考え続けております。なぜなら、僕はTwitterを始めた10年前は10代として若者の立場であり、今ではすっかり30代手前という大人となってしまったから。 先日、60歳の書評家の方が、TikTokを紹介することで人気の若者に対して、「TikTokのような場所で杜撰にを紹介して意味あるのか。この人、書評書けるの?」な

    TikTok書評騒ぎから「いつも大人が喧嘩ばかりしている謎のSNS」について検証する(にゃるら)
  • 「津山三十人殺し」の生き残りが語った、大量殺人鬼・都井睦雄の素顔(石川 清) @gendai_biz

    今から86年前の1938年5月21日未明、中国地方の山間部にある貝尾集落で悲劇が起こった。性的な関係を持った村の女性たちなどから馬鹿にされて恨みを抱えていた都井睦雄(とい むつお・22)は、斧や猟銃、日刀で武装し、次々と村人を襲った。すでに3つの世帯を襲撃し10人以上の村人を惨殺した睦雄が、次の家へと迫る…。昨年10月16日の記事を再掲する。 凶行の前半に迫った前編記事はこちら→史上最悪の大量殺人「津山三十人殺し」猟銃と日刀で村人を襲った男の真実 生き残った女性が語る、睦雄の姿 4軒目に睦雄が襲撃したのは寺井政一家だ。娘の寺井ゆり子(22)は睦雄の同級生で、彼が心から愛した女性とも言われている。しかし、遠方の男性に嫁ぎ村を出ていた。ただ犯行の直前にゆり子は里帰りしており、それが犯行のきっかけになったと言われる。睦雄はゆり子を恨んでいた。 睦雄はゆり子宅に侵入すると、ゆり子の父・政一(6

    「津山三十人殺し」の生き残りが語った、大量殺人鬼・都井睦雄の素顔(石川 清) @gendai_biz
  • 同じ40代で「昭和な夫」と「令和な夫」がいるのはなぜなのか(田房 永子)

    同じ40代でも、「夫は外で働き、は家庭を守る」という“昭和な結婚観”を持つ男性がいる一方で、「家事育児は夫婦で協力してやるもの」という“令和な結婚観”を持つ男性もいる。両者を分かつものは何なのか、女性の生きづらさをさまざまな側面から描いてきた漫画家でライターの田房永子さんが考えた。 ※以下、田房さんによる寄稿。 根強く残る「昭和な結婚観」 Twitterを見ていると、毎日のように40代男性による結婚観のツイートが流れてくる。 婚活中の男性が「結婚したい」と熱く語るその理由が「掃除しなくていい、洗濯もしてくれる、帰ったらごはんがある、そんな生活を早く送りたい」だったり、「産後、育児に一切協力してくれなくてそれが未だに許せない」とから言われた男性が「家事育児に専念させてくれる夫、外で稼いでくる夫に対する敬意はないのか」と逆に嘆いていたり。それらのツイートにはたいてい、「まだこんなことを言う

    同じ40代で「昭和な夫」と「令和な夫」がいるのはなぜなのか(田房 永子)
  • 「ツイッターをやめる」それが立憲・共産が自民党に勝てる唯一の道だ(御田寺 圭) @gendai_biz

    野党共闘は成った、それでも… 立憲民主党共産党は、統一候補を立てて共同戦線を展開して10月の衆院議員選挙に臨み、そして与党・自民党に大差の敗北を喫した。「多様性の統一」を旗印に掲げて、リベラル政党の連帯を示したかれらは、いったいなぜ敗れてしまったのだろうか? 前新潟県知事で、今回の衆院選挙で無所属として立候補し見事に当選した米山隆一氏が、立憲民主党共産党の敗因について客観的な考察をツイッターで表明したところ、「味方」であるはずのリベラルな界隈の人びとから激しい怒りを買い、大炎上してしまった。私はその一部始終を気の毒に思いながら拝見していた。 私はジェンダー平等や気候変動も出し続けていいと思います。但し出す順番としては、①経済②福祉③ジェンダー・気候変動だと思います。③を1番に打ち出すと、「余裕のある人の趣味」に見られてしまうので。又①②についても「人に優しい経済、人に優しい福祉に改革す

    「ツイッターをやめる」それが立憲・共産が自民党に勝てる唯一の道だ(御田寺 圭) @gendai_biz
    sugirkun
    sugirkun 2021/11/29
  • 炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz

    記事は『鬼滅の刃』最終巻までの内容を含みます】 『鬼滅の刃 無限列車編』で描かれた炭治郎の「無意識領域」を見て、改めて炭治郎の純粋さを感じた人は少なくないだろう。どこまでも続く水面の上に広がる青い空以外、何もない空間。しかし、その「何もなさ」にこそ炭治郎のある種の「狂気」があると、精神科医の斎藤環さんは指摘する。精神科医が見た、『鬼滅の刃』の「もうひとつの物語」とは。 「正義の被害者」と「闇落ちした被害者」の戦い 炭治郎の「狂気」について触れる前にまず、『鬼滅の刃』が描いているものについて説明しておく必要がある。作における鬼とは、「トラウマゆえにモンスター化した人間」の隠喩である(われながら、いかにも精神科医らしいベタな解釈だとは思う)。 暴力の被害者は、時として加害者(=鬼)になることがある。対人援助の仕事に関わったものならば覚えがあるだろう。決して多くはないが、虐待やDVの被害者

    炭治郎は『鬼滅の刃』で最も謎めいた「空虚な中心」である(斎藤 環) @gendai_biz
  • この選挙で、ネット右翼は終わり新たに「ネット左翼」が生まれた(古谷 経衡,辻田 真佐憲) @gendai_biz

    自民党・公明党の与党勢力が、憲法改正発議に必要な「全議席数の3分の2」を上回る、計313議席を獲得した先の総選挙。野党に目を向けると、小池百合子都知事率いる希望の党が大失速し、立憲民主党が野党第一党に躍り出る番狂わせも起きた。 この結果を、一方では「自民党の圧勝」とみる人がいて、また一方では「立憲民主党の躍進」とみる人がいる。なぜこの国の「保守」と「リベラル」はここまで乖離し、互いを激しく罵り合うようになってしまったのか? 難問に立ち向かうのは、現代日政治言論・ネット言論に鋭いアンテナを張り続ける2人の若手論客だ。オールドメディアでは絶対に読めない、ディープな分析を語り尽くす緊急対談! 「与党の勝利=戦争」という世界観 古谷:衆議院解散が決まった時点で、私は議席については「自民党が270±10議席」と予想していました。結果は284議席で、ほぼ予想通り。 週刊誌は各誌「希望の党が大躍進で

    この選挙で、ネット右翼は終わり新たに「ネット左翼」が生まれた(古谷 経衡,辻田 真佐憲) @gendai_biz
  • インテリ気取りで「受け売りの知識」を披露…私たちはみんな「亜インテリ」なのかもしれない(綿野 恵太) @gendai_biz

    インテリを気取ってはいるけれど、そのじつ耳学問で仕入れた受け売りの知識をひけらかしているだけの人々——丸山眞男はいまから50年以上前にこうした存在を「亜インテリ」と呼びましたが、じつは現代こそが「亜インテリ」というキーワードによって特徴づけられるのかもしれません。『みんな政治でバカになる』(晶文社)を上梓した、批評家の綿野恵太氏が解説します。 バカの二乗 人間の思考には「直観システム」と「推論システム」というふたつのメカニズムがある(二重過程理論)*1。「直観システム」は非言語的・自動的・無意識的であるため、素早く判断できる。しかし、間違いも多い。その間違いには一定のパターン=「認知バイアス」がある。「推論システム」は言語的・意識的な推論をおこなう。「直観システム」に比べて間違いは少ないが、時間や労力を必要とする。私たちは「認知バイアス」ゆえに「バカ」げた言動をとってしまう*2。 くわえて

    インテリ気取りで「受け売りの知識」を披露…私たちはみんな「亜インテリ」なのかもしれない(綿野 恵太) @gendai_biz
  • 「ノーベル賞より難しい」イグノーベル賞を日本人が14年間受賞し続けるワケ(biki) @gendai_biz

    10月の第一週は「ノーベルウィーク」と呼ばれ、どの研究者がノーベル賞を受賞するのか、世界中から注目が集まる。しかし研究の世界には、「ある意味ノーベル賞よりも受賞するのが難しい」と言われるユニークな賞があった。漫画『いぐのべる』の原作者でもあるbiki氏が、そんな「イグノーベル賞」の魅力を紹介する。 「ワニにヘリウムを吸わせる」研究 毎年9月になると、日の科学界に明るいニュースが飛び込んでくる。それは他でもない、「裏のノーベル賞」とも称される「イグノーベル賞」の発表があるからである。 今年の授賞式は新型ウイルスの関係で、異例のオンライン開催となったが、例年通り日人の受賞者が出た。京都大学霊長類研究所の西村剛准教授が国際研究で音響学賞を共同受賞。これで14年連続、日人がイグノーベル賞を受賞したことになる。 ではまず、西村准教授が受賞した研究について解説しよう。受賞理由は「ワニをヘリウムガ

    「ノーベル賞より難しい」イグノーベル賞を日本人が14年間受賞し続けるワケ(biki) @gendai_biz
  • 「エホバの証人の活動のなかで、最もつらかったこと」元信者が告白(いしいさや) @gendai_biz

    漫画家・いしいさやさんの著作『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』が話題だ。エホバの証人の母のもとで育った彼女の、壮絶な体験談が反響を呼んでいる。前回記事では、エホバの証人の全容を紹介した。今回は、信者時代の生活を中心に話を聞いた――。 (前編はこちらから http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54011) 取材・文/伊藤達也 同級生の家に勧誘しに行く 「信者の人が宗教勧誘で自宅に訪問に来る」って、みなさんも覚えがあるかと思うんです。でも、私は「来る」んじゃなくて、「行く」側の人間でした。 それも、自分で「宗教を広めたい」と思っているわけじゃなくて、母親に連れられていくだけでしたから、当に憂でした。イヤでイヤで仕方がなかった。子どもでしたから、当は休みの日は絵を描いたり、友達と遊んだりしたかったです。 訪問して話を聞いてくれる人なんて、優しいお

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  • 世界有数の無宗教国家…日本人にとって「宗教」とは一体何か?(岡本 亮輔) @gendai_biz

    では、宗教施設が公園のような憩いの場になっているのは、それほど珍しくない。近所の寺社を毎日の散歩コースにしている人もいるだろう。東京都心であれば、神田明神から湯島聖堂のあたりは散策に絶好だ。実際に公園と一体化しているように見える神社も多い。明治神宮は、パワースポット・ブームの先駆けとなった清正井がある御苑を備えているし、北海道神宮は札幌市民にとって定番のお花見スポットである円山公園とつながっている。 また、石川県の「伝説の森公園モーゼパーク」や和歌山県の「徐福公園」など、一風変わった公園もある。以前紹介したように、青森県の新郷村には「キリストの里公園」があり、毎年キリスト祭が開催されてきた。 とりわけ伝統宗教に関わる施設は土地の歴史に深く関わっていることが多く、それゆえ、地域のシンボルとみなされ、何らかの公共性をまとうこともある。だが、イメージのレベルを超えて、政府や地方自治体のような

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  • 日本で急速に進む「宗教の観光利用」の危うさに気づいていますか(岡本 亮輔) @gendai_biz

    近年、日で宗教の観光利用が盛んになっている。パワースポットやスピリチュアルという表現をはじめ、「政教連携」といった言葉まで使われるようになっている。宗教と観光が一体となって地域を動員するようになった背景を、 宗教学・観光社会学を専門とする北海道大学准教授・岡亮輔氏が読み解く。 宗教の観光資源化が目立ってきた 日政府観光局によると、2017年の訪日外国人観光客数が2869万人となり、過去最大となった。前年比で19.3パーセントという驚異的な増加である。そして、こうした観光客を呼び寄せるべく、各地で様々な試みがなされている。 中でも筆者が注目したいのは、宗教の観光利用である。 たとえば、日には17の世界文化遺産があるが、そのうち10は宗教関連の物件と言ってさしつかえない。 ・法隆寺地域の仏教建造物(奈良県、1993年) ・古都京都の文化財(京都府・滋賀県、1994年) ・厳島神社(広島

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  • 回復した京アニ放火容疑者は、なぜ「優しさ」についてまず語ったのか(御田寺 圭) @gendai_biz

    〈病院関係者によると、青葉容疑者は現在、感染症などの合併症を起こす危険な状態を脱している。自力歩行はできないが、会話は可能という。転院前、治療に携わった医療スタッフに対して「人からこんなに優しくしてもらったことは、今までなかった」と感謝の言葉を伝えたという〉(京都新聞『京アニ事件容疑者「こんなに優しくされたことなかった」 医療スタッフに感謝、転院前の病院で』2019年11月15日より引用) ある人にとっては、毎日のように与えたり与えられたりするのが当たり前である「やさしさ」。しかし別のある人にとって「やさしさ」は、ほとんど見つけられず、まただれからも与えてもらえず、場合によっては一生涯これと無縁のままで生きていくこともある。 人の「やさしさ」は無限に湧き出すものではない。有限のリソースである。また、個々人がそれぞれに持つ「やさしさ」は、この社会ではだれに手渡すかを自由に決めてよいことになっ

    回復した京アニ放火容疑者は、なぜ「優しさ」についてまず語ったのか(御田寺 圭) @gendai_biz
  • 新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔)

    DIG 現代新書クラシックス(7)群像×現代新書のコラボ企画「DIG 現代新書クラシックス」の第7弾(『群像』7月号掲載)は、甲南大学教授の田野大輔氏による、石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(2015年刊)の紹介です。 「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たちの心理とは? 不正確で一面的な情報に惑わされないために、入門書が果たす役割を示します。 ナチスは良いこともした? ナチスが「絶対悪」であり、未曾有の災禍の元凶であることは、今日では常識となっている。だがインターネット上ではむしろ、「ナチスは良いこともした」と声高に主張したがる人が増えている。 アメリカトランプ現象やヨーロッパの排外主義運動といった近年の国際情勢を反映してか、わが国でもナチズムへの社会的関心は高まっているが、一般に出回っている情報には著しく不正確なもの、とうに否定された俗説も少なくない。 実は先日、筆者にそのこ

    新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔)
  • 「旭川14歳女子凍死事件」を受けて高校1年生の息子と話した性暴力のこと(太田 奈緒子)

    12歳の中学1年生に襲い掛かった同世代による性暴力 『SNS-少女たちの10日間』が日4月23日から順次、全国で公開される。これは大人の女性が12歳の少女になりすまして実際のSNSに投稿をしてみたところ、その「少女」たちに群がってくる大人たちによる性暴力の現実を浮き彫りにしたドキュメンタリー映画だ。ひと足先に高1の息子とこの作品を観て親子で話したことを記事にした。 しかし、その後、文春オンラインで報じられた痛ましいニュースに大きな衝撃を受けた。それが今、社会的にも注視されている『旭川女子中学生凍死事件』だ。 文春オンラインで報じられた中身を簡単にお伝えしよう。北海道旭川に住む12歳の少女は2019年4月に中学に入学してからずっと学校の先輩や同級生から性的な嫌がらせを中心とした壮絶ないじめを受けていた。度重なる脅しの結果、自撮りしたわいせつな写真を送らされる。その写真を仲間に拡散されてしま

    「旭川14歳女子凍死事件」を受けて高校1年生の息子と話した性暴力のこと(太田 奈緒子)