盆栽との対話 偉大な名作の影に必ず名人、またはカリスマが存在します。本書の著者、森前誠二もまた、その中の一人である。 著者は、かつて日光山・輪王寺の作庭師を務めた「植七」の一八代目に当たる。 15歳で竹楓園に入門。10代後半は一心に修行に励み、20歳で銀座三越の竹楓園銀座店の番頭に。全国の愛好家から信頼を得るが、盆栽の魅力をより幅広い 層に伝えたいとの思いから独立、「銀座森前」を開く。価格や技術に走る斯界の因習に異を唱え、どんな盆栽にも通底する「大自然の縮図」としての姿を慈しむ対座のあり方を一貫して志向する、まさに盆栽界の『カリスマ』である。 それだけに、氏が手間と時間をかけた盆栽は他では得がたいものである。その思いを盆栽のカラー写真と創作の根源ともいえる随想録が一冊にまとめられたとなれば、ぜひ手に取ってみたい。 本書の仕立てとして、盆栽は数ある日本の伝統文化の中でも華とし、園芸とは一線を
虫眼とアニ眼 (新潮文庫) さまざまな子育ての方法がある。現在は非常にバラエティーに富み、脳の活性化から英語教育まで充実している。学校でも個性重視をうたいさまざまなプログラムが行われる。その結果、子供は賢く、発想豊かになったのだろうか? 本書は、解剖学者養老孟司とアニメーション作家宮崎駿が独自の視点から子供や若者をめぐる現状についてざっくばらんに語りあう対談集。 その内容は、自然と人間のことを考え、子供や若者への思いを語る。自分を好きになろう、人間を好きになろう、自然と生きるものすべてを好きになろうという前向きで感動的な言葉の数々は、時代に流されがちな私たちの心に響く。 特に冒頭で宮崎氏が描き下ろしている、22ページにも及ぶカラー漫画は秀逸。老若男女の誰もが「隠された自分の感覚や能力を発見できる」町の創設を、「養老天命反転地」をデザインした荒川修作とともに提唱している。とくに、保育園 や幼
MUTSUKARI 1st stage PRESENTATION はっきり言って、アマゾンでは評価の悪い一冊。 ただ、日々変化する日常に対して現代の和食を提案すると考えると納得がいく。 『六雁とは』東京・銀座に店を構える和食店。120種類余の野菜を使ったコースと厳選した旬の食材を使用するおすすめコースの2種類を提供するお店。その斬新なプレゼンテーションはプロから常に注目を浴びている。 内容は非常に挑戦的。マンネリ化する料理に風穴を開けるべく、エロ、ガンダム、跳び箱までも料理に取り込む。その為、普通の料理を思い描いてみると、異質に写るかもしれない。しかしながら、いまはあまり見られなくなった昔の仕事や野菜づかい、たれ・ソースの発想法など調理面でも役立つ“知恵”がいっぱい詰まっている。 今晩の夕食の参考にならないかもしれませんが、今を生きる現代人にとっては食と職とは何かと問いかけてくれる一冊です
魚づくし―魚介の日本料理 訳あってこの本を購入したが、思いのほかおいしそうな料理が並ぶのでここに紹介させてください。 本書は、魚の旨さを知りつくした3人の人気割烹料理店の主人による魚介料理のかずかずを紹介。旬や走りをたのしむ日本料理に、季節の魚は欠かすことができない、主役の食材として腕をふるう。 定番の魚料理に加えて、80種以上の魚介を使いつくした、新味の創作料理が全203品。湯気がたちのぼる臨場感あふれる一皿や、即興的な料理は、まさに割烹店ならではの技。魚という素材の魅力をストレートに生かしたプロならではの味が満載です。また、皮や内臓など魚を余すところなく使う、工夫の料理も見逃せません。 仕事の為、やもなく購入したが、二度おいしい一冊でした。 魚づくし―魚介の日本料理 -------------- お仕事のご依頼、杉田造園についてはこちらから→ http://www.sugizo.jp
日本人はどう住まうべきか? 養老「建築業界では、津波についてどい対応を考えていたんですか?」 隈「驚くべきことに津波に関してはノーマークだったんです」 この本、かなり本音で語られています。 本書は、東日本大震災以降の大問題。日本人の「住み方」について考えるがテーマ。都市集中。過疎。自然喪失。高齢化。そして、震災、津波。21世紀、どこに住み、どう生きるのが幸せかを『バカの壁』でおなじみの養老孟司氏と建築家、隈研吾氏の対談形式で語られます。 まずはじめに、かなりの雑談がそのまま本になっています。建築、住宅、不動産などに通じていない方はふざけているのかと誤解を生むかもしれませんが、かなり事実で本音です。 まずは、気になったお話をピックアップしてみましょう。 ◎隈「かつての大工さんといえば、クライアントの家に絶えず出入りして、生活の癖を知りつくしていたので、そこに住んでいた人のニーズを汲み上げて、
瓦礫を活かす「森の防波堤」が命を守る: 植樹による復興・防災の緊急提言 (学研新書) しっくりこない一冊。 今日の一冊は、過去にも取り上げた宮脇昭氏です。 内容は、震災によって出た大量の瓦礫。その利用可能なものと、毒と分解可能なものとを分別した、それ以外の土に混ざった木質瓦礫、レンガ、コンクリートの破片などはすべてをエコロジカルにもともと有効な地球資源として活用する。その上に土をかぶせ樹木の苗木を植える『瓦礫を利用した防潮林堤=森の防波堤プロジェクト』を語ります。 著者は、横浜国立大学名誉教授で、世界各地で植樹を推進する現場主義の植物生態学者として、これまで国内外1700カ所以上で植樹指導し、4000万本以上の木を植えている。『植物と人間』『木を植えよ!』など著書多数の経歴の持ち主。当然、被災地が瓦礫処理で困っている中、それを有効利用し処理していく立派な計画です。 しかし、しっくりこない。
知ってますか!? よく自然が少ないといわれる大阪ですが、都市部を取り囲むように「明治の森箕面国定公園」「金剛生駒紀泉国定公園」という2つの国定公園があります。 また、府民の森として大阪の東の端に位置する金剛生駒紀泉国定公園の主要な地点に府政100周年記念事業として大阪府が整備しました。府民の森は9つの園地に分かれ全体面積は556ha、甲子園球場の約138倍の広さがあります。 都市部からのアクセスも良く、スポーツ、レクリエーションの施設整備も進み利用者も増えています。 今回はその中の一つ、むろいけ園地へ行ってみました。 ハイキングコースが内回りと外回りの2コースが整備され、どちらも1時間ほどで回れます。もし、なれれば、他の園地と合わせたりと幅を広げることも可能です。 生駒山に面している為、比較的なだらかなコースですので、散歩、ハイキング、山野草めぐりに最適です。 また、低山マニアの私にはうっ
『植木屋さんって法被姿で仕事するんですか!?』 よく聞かれるのですが、昨今はそのようなことはありません。。。 そういうわけで、以前もなんちゃっての法被を作ってみたのですが、今回は本格的な法被をつくってみました。 つくるに際して一番困るのは、今時、法被を作りたいというと変な人扱いされることです。 たいがい、『いまどき、何するの???』という返事が返ってきます。みな、疑心暗鬼で非協力的です。 今でも、祭用の法被ならすぐにできるのですが、どうしても雰囲気が違います。その為、業務用の店舗にて注文するのはあきらめ、ちゃんとした洋服メーカに発注しました。 意外に、カーデガン見たいで今時ですねと好意的。 仕上がりも、縫いにこだわった作りになっています。本来なら、家紋や模様があっても良かったのですが、仕事着らしく無地にしてみました。合わせて、道具も竹製で揃えてみました。中国製の安価なものではなく、手造りの
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