医療体制のひっ迫で、新型コロナウイルスに感染し、本来なら入院の対象となる患者でも自宅で療養するケースが増えていますが、重症患者の治療に当たってきた医師は、容体の変化を患者自身が正確に把握するのは難しく、頻繁に血液中の酸素の値などを測って症状が悪化しないか見る必要があるとしています。 厚生労働省が出している新型コロナウイルスの「診療の手引き」では、患者の重症度について、軽症、中等症1、中等症2、重症の4段階に分け、その判断や診療のポイントなどを示しています。 それによりますと、「軽症」は「パルスオキシメーター」で測る血液中の酸素の値が96%以上あり、せきは出ても息苦しさはなく、肺炎にはなっていない状態です。 自然に回復することが多いものの、病状が急速に進行することもあり、慢性の腎臓病や肥満など、重症化のリスクが高い患者は入院の対象となるとしています。 また、「中等症1」は血中の酸素の値が、9