ハフポスト日本版ニュースエディター 特集「#だからひとりが好き」ディレクター News Editor, HuffPost Japan
昨今のインターネッツには無数のクラウドファンディングがひしめいている。 こんなことを言ったら怒られてしまいそうだが、「それくらいなら自分で2ヶ月バイトすればいいのでは...?」と思ってしまうものもわりとある。特に、自分の夢を実現するためにお金が必要という話だと、なんでその金額でクラウドファンディングなんだろうと思ってしまうのだ。 これは自分の考えが古いのかもしれない。とりわけ10代20代にとって2ヶ月という時間は何物にも変えがたく、今すぐ実現できるのであればできた方がいいのだ。金銭の支援をしたい人がいるのならwin-winでしかないし、クラウドファンディングはその理想を可能にする素晴らしい仕組みなのだ。 ここで重要なのは、クラウドファンディングというのは"支援する人"がいなければ成り立たないという点だ。どんなに納得できない内容だろうが、読んでいてイライラしようが、支援する人が一定数いなけれ
落ちている花弁の青 その青ささえ 夏の無関心な人声にまぎれて 割れたくちびるの底へ落ちてゆく なぜ、人は同じように笑うんだろう 分裂する影の飛沫 をその身にあびては 飛び立ちかねて顔を見合わせる 風もずいぶんぬるくなった 草のみどり 嬰児のやわらかな発熱 集まってきた人たちは お互いに唾を交換している また声。笑われる声。笑い声? 笑い転げて、直射日光に永遠はくずれる というのは仮説。肉体があるのだから 笑うのは当然だよ それがどんなに ぼくたちの醜悪を刺激したとしても うたごえの流動、流線型の あまねく愛はコップのふちに群がる くちびるを待ちながら。誰でもいい 飢えたくちびるを待ちながら コップの 徐々にひび割れるその響き。 背に張り付くものが 汗まみれのシャツではなく 飛翔のため畳まれた翼であったなら 呪いは歌声となって確実にぼくの夢を捉える 立ち上がる。靴裏に滲む青の花弁よ 影は鋭利
#20 中二のときの担任のこと いまや、うつ病の人を「がんばれ」と励ます人はいなくなった。 と、言いきってしまうのはさすがに言いすぎで、いまだ無理解は蔓延っているのだろうし、さらにそもそもがそれだけで済む問題でもない、というのはもちろんのこととして、でも、セクハラや痴漢と呼ばれることをおそれて女性のからだに触れなくなった男性は多いだろうし、軽々しく「ホモ」とか「レズ」とか口にする人も、まあ、減ったような気がする。 完全ではないけれど、そういう知恵はすこしずつ根を広げている。個人が個人を尊重するための、マニュアルと呼ぶほどでもない、了解みたいなもの。それを窮屈だと言う人がいるのも知っているけれど、女性で、不安定で、コミュニケーションが苦手なわたし個人にとっては、おかげでずいぶん暮らしやすくなった。 自分でも、すんでのところで言動を取りやめることがある。子どもに対して、両親が健在であると思い込
日曜日、大学卒業後に仙台で働き始めて以来ずっと仲いい男三人で東京からちょっと足を伸ばして茅ヶ崎に集合して、とびきり美味しいラクサを食べて、隣駅の平塚へ。自分が昨年の終わりからサウナに夢中になっていて、友人二人を誘って一緒に色んなサウナへ行っているのだけれどこの間個人的に行った平塚の太古の湯の「テントサウナ」があまりにも良かったので勧めて、行くことになっていた。 平塚駅を降りてサウナへ向かう。見えてきた入口の雰囲気に不安を覚えたと思える二人も、受付をしてたまたますぐ三人一緒に入れたテントサウナに入るやいなやすぐ気に入ったようで、その後の水風呂、外気浴を楽しみながら時間を忘れて3セット。テントサウナだと会話も楽しめて「ここいいな、最高」「でしょ」みたいな話をしながらじっくり楽しみ尽くして、そこからレストランに移動してレモンサワーを飲み、ゆっくり休んで、横浜の中華街へ向かった。 事前に予約をして
台北という都市の魅力は、ノスタルジーと未来とが混在となっているところにあるように思う。たまらなく懐かしくて、新しい。東京という街が年老いて行く中で切り捨てていったものが、自然なままにテクノロジーと調和している。猥雑で多様なその有り様は、どこかで誰かが想い描いた未来のよう*1。そして、ノスタルジーを掻き立てるのは、この国に流れる”青春”の匂いだろう。眩し過ぎる陽光、予測できない空模様(なんて雨のよく降る星なのだろう)、甘酸っぱく湿った風、けたたましい音で街中を疾走するバイク、野性味溢れる食事と瑞々しい果実・・・そういったもののすべてが、過ぎ行く青春のワンシーンを彷彿とさせ、訪れる者をフレッシュな心持ちにしてくれるのだ。旅行するなら秋から冬にかけてがベストシーズンなんて説もありますが、個人的には夏を推したい。街全体に流れる夏休みの終わりみたいなセンチメンタルな気分は、あらゆる感性を全方向に開い
洋邦問わず、話題作のリリースが相次いだ2018年上半期。邦楽に目を向けてみると、日本語のポップスの譜割りが断然おもしろくなっているように思えた。譜割りとは、リズムに対してどのようにメロディや歌詞をあてはめるかを指す言葉。アーティストの個性を発揮するポイントであり、時代のトレンドも示す譜割りの最新の動向を、いくつか例を挙げて検討してみたい。 三浦大知『Be Myself』 まず挙げたいのは三浦大知だ。もともとは抜群の歌唱力を活かす伸びやかな節回しが多かったのが、先鋭的なダンスミュージックに接近した近作では休符の多い技巧的な譜割りが増えていた。『球体』(2018年)に至ってその試みはより顕著に。鋭い三連符がシンコペーションする「綴化」のサビは必聴だ。『球体』に続くシングル曲「By Myself」はその総決算とも言える。拍節の感覚を見失わせるような、複雑な譜割りを歌いこなす様は驚異的だ。
まず、なんぼか寄稿が溜まっていたので報告。『アニエラフェスタ』などに見る、脱・都市化したアニメシーン - コラム : CINRA.NETは長野県のアニソンフェス「アニエラフェスタ」のPR記事ですが、アニメ文化の地方への拡散という話をしました。ぬるヲタなので恐縮ですが……。韓国大衆歌謡からBTSまで……K-POPの誕生と発展にJ-POPが与えた影響 - Real Sound|リアルサウンドは金成玟『K-POP 新感覚のメディア』(岩波新書)の書評。音楽性に関する考察にはちょっと僕の持論も加えています。この本はコンパクトな新書ながら、K-POPをめぐって論じうる主要なテーマはざっとカバーしていて、そのうえ「ポップカルチャー」というものの本質に迫る議論を展開していて胸熱。フェミニズムやキャンドルデモとK-POPの関係に言及されていたり、「音楽と政治」を論じるにあたっても参考になるかと。戦後の日韓
欧州在住のライター・編集者陣が、各都市で活躍する在住日本人・現地クリエイターの「ワークスタイル」「クリエイティブのノウハウ」をお伝えします。日本人とは異なる彼らの「はたらく」ことに対する価値観、仕事術が、あなたの仕事のインスピレーションソースになるかもしれない!? 「デザインを伝える」ことを目的に、執筆や展示、PR企画等を行う。慶應義塾大学・環境情報学部卒業。メーカー勤務を経て、LEADING EDGE DESIGNに入社。2013年から16年3月まで、東京大学生産技術研究所山中研究室のアシスタントデザイナー。学内ギャラリーで開催される、研究展示の共同ディレクションを行った。近年の仕事に「はじめての真空展 ― お弁当から宇宙まで」(2016年6〜7月・東京大学)の展示ディレクション、「日経デザイン」「日経クロストレンド」等での執筆など。スコットランド・エディンバラ在住を経て、現在は東京を中
新書タイトルのような題になってしまったが、結論から先に書くと「Vtuberが好きな人がVtuberになるから」という理由が考えられる。 と、言っても細かいニュアンスがまったく伝わらないので、遠回りしながら本題に入っていきたい。 可視化されにくい女性オタクの生態 性的指向の内面化 美少女コンテンツ文化圏としてのVtuber 女性間の愛情とシスターフッド 可視化されにくい女性オタクの生態 マーケティング的に、アニメファンとVtuberファンは親和性が高いと分析されることがあるが、中でも「声優ラジオ」のリスナーという経歴を持つVtuberファンは多いのではないだろうか。 自分はというと、90年代から女性声優がパーソナリティとなるラジオをよく聴いていた(一番古い記憶は1991年の『魔神英雄伝ワタル3』で、当時小学高学年である)。 子ども心にだが、なんとなく「世間ではあまり知ることのできない女性像」
「これ一本でどんな魚も簡単にさばける」との触れ込みの包丁を富山県の造型メーカーがつくり、売れ行きを伸ばしている。漁師を経験して魚離れに危機感を抱いた社長が、家庭でも手軽に魚をさばけるようにとクラウドファンディングで資金を集めて製作した。名づけて「サカナイフ」。 開発したのはルアー販売などを手がける富山県射水市の「TAPP」。4月初めからホームページなどで税込み1万5098円で販売をはじめたところ、これまでに約1100本が売れた。ユーチューブで解説動画も配信している。 丸山達平社長(42)がルアーづくりのために2年間漁師をした際、店で売れ残って捨てられる魚を見て、消費者の魚離れを感じたのがきっかけだ。 「魚をさばけない人が増えてきたことが影響しているのでは」。手軽に魚をさばける包丁づくりを考え、従業員と試作を重ねて2年がかりで完成させた。 1本の包丁に、①「うろこ取…
引っ越したばかりで近くに知り合いもいないときに長女が産まれた。長女は夏に産まれたので猛暑の中外出するのもためらわれ、一日がとても長く、私は大人との会話に飢えていた。 前回のエピソード:家に帰ってくると必ず「今日はどうでしたか?」と聞いてくる夫の話 by とけいまわり 自宅のアパートの一階はカレー屋さんで、長女が寝たのでベビーカーを押して入ってみた。カレー屋のおばちゃんとおじちゃんは二人とも丸い眼鏡をかけていて、とても優しそうな人だった。 カレーを食べている内に長女が起きて泣いてしまった。お客さんが他に1人いたので、慌てて「ごちそうさまでした」と途中で帰ろうとしたら、おばちゃんが「あらー、起きたん~、おばちゃんが抱っこしてもいい?」と長女を抱っこして、「ちょっとお店の外に花壇があるんよ。赤ちゃんに見せてあげたいけど、いいかなあ~」と言って、お店の外に連れて行ってくれた。 長女はそのうち泣き止
はごろもフーズは国分グループ本社と協力し、主力商品「シーチキン」と国分の「コンビーフ」を混ぜ合わせた「K&K シーチキンコンビーフ」を商品化した。国分から20日に発売される。内容量は80グラムで参考小売価格は360円(税別)。 シーチキンは最も売れている「シーチキンLフレーク」(キハダマグロ油漬け…
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