こないだ娘の1歳を記念して「一升餅」という催しをした。まだろくに立てない・歩けない1歳児に一升の餅を背負わせ、一定距離移動するのを見届けるお遊び。「一升」と「一生」をかけて餅を持たせ「一生食うに困らない」という願掛けをするのが趣旨らしい。大抵の子は生まれてはじめての重みに泣くという。 娘はまだ立てないので、四つんばいになっているところへ風呂敷に包まれた餅を背負わせた。正確にいうと、背負わせたのは僕ではなく、妻と友人だった。娘はもちろんおびただしく泣きながら、這い、進む。その様子を総勢12人で見た。妻と僕以外に10人もの人が、娘の泣き様を見に、集まってくれたのだった。 「娘のお誕生会やるからきてください」というのはなんだか気がひけるし、「プレゼントあげなきゃ」と気を遣わせてしまうが、「『一升餅』するので酒飲みがてらお暇なら来てください」というのは、エクスキューズとして大変よろしいと思っての催