長野県上田市で5日、走行中の北陸新幹線が線路内で人をはねた事故で、県警上田署は7日、遺体の身元は同市の男性(34)と発表した。同署は男性が撮影目的で線路に侵入し、ひかれた可能性があるとみている。 5日午後10時20分ごろ、上田市小牧を走行中の北陸新幹線「かがやき」(東京発金沢行き)が佐久平-上田間で異音を感知して停止。線路付近で男性の遺体が見つかった。この影響で北陸新幹線は最大約4時間にわたり運転を見合わせた。JR東日本によると、北陸新幹線での人身事故は2015年3月の延伸開業後、初めて。 同署によると男性は過去に、線路内に侵入し、自ら撮影した鉄道の写真をツイッターで公開していたとみられる。男性が線路に立ち入った経路について同署は「推定される場所はあるが、模倣されるおそれがある」として公表していない。同署は新幹線特例法違反(線路内への立ち入り)容疑での男性の立件を視野に調べている。【川