数年前からリスク管理などの側面から重要視されているメンタルヘルスに比べると、メタボリックシンドロームについて具体的な対策を行っている企業はまだ少ないようだ。とはいえ生活習慣病のリスクは無視できない。その対策に社をあげて取り組んでいる企業の事例を見てみよう。 生活習慣病やその予備軍であるメタボリックシンドロームを防ぐには、当然のことながら生活習慣の改善がカギとなる。特に内臓脂肪が要因となるメタボリックシンドロームを防ぐには、「食習慣」と「運動習慣」を見直すことが有効とされている。仕事がら一日中座りっぱなし、残業が多く食事の時間が不規則になりがち……。まずは、そんな社員のために、産業医と協力しつつ改善活動を進める企業の事例をご紹介しよう。 産業医の指導の下、個別の対策を実施 システムの運用・構築を行っているH社では、健康管理センターに常駐する産業医との協力体制を強化。食事や睡眠の時間など生活習