ラッキースケベの世界観は2種類ある まとめ:「ラッキースケベとは物語中にパンチラやセミヌードの絵を出すことである」とする世界観(西島克彦的)と、「ラッキースケベとは登場人物の感性・感情・関係とその動きである」とする世界観(高橋留美子的)がある。多くの人々はこの2つの世界観を同時に生きている。 事の起こりは、某百合まんが誌で最近始まった某連載である。ラッキースケベと思しき展開がふんだんに盛り込まれている。「百合でラッキースケベ」という組み合わせの意図や成否はさておき、この組み合わせから生じる異化効果には目を見張るものがある。 最初は、この異化効果について考えていた。すると私の頭のなかで、「ラッキースケベとは何か」が溶けてゆき、2つに分離して固まった。 この2つは、支持層の違いではない。多くの場合、同じひとりの人間が2つを同時に持っている。たとえ小説がラッキースケベを描き切ったとしても、おそら