ブックマーク / saga135.hatenablog.jp (169)

  • 武神 <韓流時代劇> - 人生は花鳥風月

    キム・ジュンは何故イム・ヨンなる者を己が跡継ぎに考えていたのでしょうか。確かに彼には比類なき才能があったかもしれませんが、あくまでも物語の後半から知り合ったばかりの彼にそこまで惹かれるものでもあったのでしょうか。 結果二人は袂を分かつ事になりますが、キム・ジュンはこのイム・ヨンといい、チェ・ハンといい、自ら悩みの種を作ったように見えてしまいます。後に閤下(はっぱ)となるキム・ジュンにはそれほど先見の明が無かったのでしょうか。というのが自分の最大の疑問ではあります。 一番好きだった韓流時代劇、武神のレビューです。 概要 このドラマは高麗王朝中期、武臣政権時代を舞台に奴婢(ぬひ)から武臣になり権力を掌握した金俊(キム・ジュン、ハングル版)を主人公にした作品。また仏教経典の総称、大蔵経製作から千年を記念して製作した作品でもある。2003年から2004年に放送された「武人時代」の続編とも言えるドラ

    武神 <韓流時代劇> - 人生は花鳥風月
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    suoaei 2021/06/08
  • まほろばの月  二十四章 - 人生は花鳥風月

    翌日、椎名は電光石火の如く迅速に仕事を終え、阿弥の下に吉報を齎す。彼は顔がボコボコに腫れあがった男を伴って勢いよく隠れ家に入って来た。 「阿弥よ、こいつが竜太を察に売ったんだよ、俺の方である程度は〆ておいたが、後はやりたいようにやってくれ」 一同は椎名の仕事の早さに愕きその場に立ち尽くしていた。阿弥は無表情で冷たい面持ちの中にも、鋭い眼光を放ちながらその男を蹴り飛ばした。 「よくやってくれたな~、椎名、他の奴等は?」 「悪い、残念だが他は逃げられた、何とかそいつだけを引っ張って来れただけだよ」 「そっか、ま~いい、こいつは使い道がある、直! こいつを縛っておけ! 生かさず殺さずな!」 「へい!」 椎名は阿弥の策に気が付いたようで軽く笑っていた。 「だが竜太の方はどうするよ、ここままだとヤバいんじゃねーか?」 阿弥は何も答えなかった。無論阿弥が一番心配している事なのだが、相手が警察では流石に

    まほろばの月  二十四章 - 人生は花鳥風月
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    suoaei 2021/06/07
  • まほろばの月  二十三章 - 人生は花鳥風月

    竜太は一晩留置所に泊まる事になりその後も執拗な尋問を受けていた。だが口の堅い一家のメンバーは堕とす事は至難の業で、警察の取り調べも苦戦を強いられていた。 そんな竜太に刑事は言う。 「流石と言いたい所だが、いい加減吐いてしまえよ、被害届も出てるし、お前の顔を見たという証言もあるんだ、これだけでも十分な証拠だよ」 竜太は尚も余裕綽々な態度でこう答えた。 「誰だよ? 俺の顔を見たというのは? 読んで来いよ、それに指紋も残ってねーだろーよ」 「確かに、指紋は一切残って無かったよ、流石は輝夜一家、完璧な仕事だよな、だが目撃者は当に居る、状況証拠だけで起訴する事も出来るんだぞ」 「へ~、じゃあしたらいいじゃんか」 「ま~そう邪険になりなさんなって、今回の場合、ヤミ金の被害者も沢山いる事だし、俺達もあいつらには手を焼いていたんだ、だからお前が正直に白状すれば警察も検察も裁判所だって手心を加えるって言っ

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    suoaei 2021/06/06
  • まほろばの月  二十二章 - 人生は花鳥風月

    腐っても極道の端くれであった椎名はエンコを飛ばしたぐらいでは全く狼狽えなかった。阿弥が命じて用意させた氷にも手を浸そうとはしない。それどころか未だ不敵な笑みを浮かべながら阿弥に言うのだった。 「この勝負貰ったな、俺達の勝ちだぜ」 椎名のこの笑みには単なる強がりではなく、何か自信に充ちた、以前の彼には無かった毅然とした頼もしい漂いがあった。その自信の源とは何なのだろう、阿弥に対する愛情か、将又山友会や目黒を追い込まんとする気概か。何れにしても阿弥はこの椎名の言を受け入れ、此度の仕事に加える事にしたのだった。 作戦会議は仕切り直され、新たに加わった椎名は指の痛みなど気にする素振りも見せずに己が策を披露し出した。 「今回の仕事は複雑なように見えて実は単純極まりない、何故かといえばさっきも言ったように今の山友会には俺がいないからだ、これは決して己惚れる訳でもない、山友会には頭の切れる奴は親分の待鳥

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    suoaei 2021/06/05
  • 大阪弁と神戸弁(播州弁)の違い - 人生は花鳥風月

    梅雨空の  僅かな晴れ間  有難き(笑) 昨今は若者の、いや現代人の方言離れなども囁かれていますが自分としては嘆かわしい限りですね。方言こそ素晴らしい文化歴史の象徴で、そこから多種多様の個性や面白さが生まれて来るとも思えるのですが、そういうものに頓着の無い人が増えたという事なのでしょうか。それとも自分が考え過ぎているだけでしょうか(笑) 自分もブログや手紙などの文書では当然標準語を使っていますが、日常生活では勿論バリバリの神戸弁で喋っています(笑) でもテレビを観ていても未だに関西弁自体が特別視されているように見受けられますし、もっと悲しいのは関西人でありながら関西弁を喋らない人も増えて来たという現実です。自分の周りにもちらほら居ます。 ま~人の勝手と言われればそれまでなのですが、自分としては淋しい限りですね。そしてテレビでも大阪弁を喋るタレントは沢山いますが、神戸弁、特に播州弁を口にす

    大阪弁と神戸弁(播州弁)の違い - 人生は花鳥風月
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    suoaei 2021/06/05
  • まほろばの月  二十一章 - 人生は花鳥風月

    隠れ家に帰った阿弥は格的な作戦会議を開いたのだが、そこでは思わぬ凶報が齎された。警察が気で動き出したのだというのだ。確かに想定内ではあった。いくら一家が義の為にして来た事とはいえ、その行為はあくまでも犯罪である。今まで誰一人としてお縄になっていなかった事がおかしいくらいである。 阿弥は改めて皆に警戒を怠らぬよう忠告すると共に、最期の仕事に対する意気込みを示した。 「そうか、いよいよい察が動き出したか~、だがあと一歩だ、ここまで来て下手打つ訳には行かねーぞ! 最期の仕事だ、十分気を引き締めて当たってくれや!」 子分達は一同にして声を上げた。 「へい親分! 最期の仕事、是が非でも成功させますぜ!」 その意気込みは隠れ家全体に響き渡り、今までに無かった程の熱気に包まれていた。 「で、どう動く?」 まずは清吾が口を切った。 「取り合えず山友会を叩きましょう、友仁会が弱体化した今、もはや山友会を

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    suoaei 2021/06/04
  • まほろばの月  二十章 - 人生は花鳥風月

    波子に内々に調べさせていた目黒と山友会との間柄は実に醜く腐れ切ったものだった。山友会は目黒に対し多額の賄賂を贈っていた。それは当然目黒の選挙資金にもなるし、小遣いにもなる。その上、右翼団体などを使い敵対する候補者の選挙妨害や、己が身辺警護までさせていた。 見返りは山友会が少々の事件を起こしても穏便に済ませるよう手を回したりして彼等の活動がし易くなるよう便宜を図る、という持ちつ持たれつの関係が形成されていた。 朱に染まれば赤くなる。確かに政治家とヤクザが裏で繋がっている事は決して珍しい訳でもないが、阿弥は世の中はこうも醜いものかと呆れ返っていた。となればヤミ金で儲けた分もかなりの額になるだろう。真っ当な企業からの献金ならまだしも弱者から掠め取った金が政治家に渡っている事は看過し難い。それが阿弥の義理である父親なら尚更である。 阿弥の懐とは正にこの事だった。薄々は感じていた事と、真の敵を成敗

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    suoaei 2021/06/03
  • まほろばの月  十九章 - 人生は花鳥風月

    無事仕事を終えた阿弥だったがその顔に笑みは無かった。椎名が最後に吐いた捨て台詞が気に掛かって仕方ない。彼はこう言っていた。 「今回は流石に完敗だな、しかしお前らも長くは持たねーぞ、うちの親分は黙ってねーだろうな、それにあの御方も付いてる事だし、ま、せいぜい頑張るこったな」 阿弥は必死になって訊き出そうとした。 「あの御方とは誰なんだ!? 言えよゴラ!」 「流石にそれだけは言えねーな、何れは分かるだろうがな」 「お前、言いたい事はそれだけか?」 「もう一つある、お前、俺と一緒にならねーか? いい暮らしさせてやるぞ、でねーと俺がお前を殺る事になるかもな」 「お前にあたいは取れねーよ、それはお前が一番よく分かってるだろ」 「ふっ、そうかもな、マジで惚れたぜ」 椎名は意外にも潔く身を引き、子分達にも一切後を追わせなかった。最後に極道の意地を見せたのだろうか。だがそんな事はどうでも良い。問題はあくま

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    suoaei 2021/06/02
  • 横浜港、長崎港開港記念日 ~オムレツの日 - 人生は花鳥風月

    春情に  別れを告げる  水無月よ(笑) いよいよ六月になってしまいましたかぁ~。いやはや当に早いですね。この前正月になったばかり、この前節分、雛祭り、桜の開花、端午の節句、GWと思っていましたが。それがもはや6月、早くも夏を思わせる気候ですけど、また暑くなるのかと思うと嫌になって来ます 😅 でもそんな愚痴ばかり零していてはいけません。暑い夏も正に花鳥風月そのものなのです。 という事で(どういう事やねん!?) 恒例の行事、記念日特集です(笑) 横浜港開港記念日・長崎港開港記念日 1859年(安政6年)のこの日、前年1858年に締結された日米修好通商条約により、それまでの下田・箱館(現:函館)のほか、神奈川(現:横浜)・長崎の港が開港した。  この条約は当時の第14代将軍・徳川家茂とアメリカ総領事タウンゼント・ハリスとの間で調印された14ヵ条からなるもので、自由貿易を求めるアメリカに対し

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    suoaei 2021/06/02
  • まほろばの月  十八章 - 人生は花鳥風月

    波子から合図を受けた五人の女達はいよいよ動き出す。時は午後10時半、金色に輝く満月の月灯りは優しく柔らかく、そしてあくまでも堂々と地上にあるもの全てを真正面から見据えているようだ。街はずれこの辺りは既に閑散としなくていて人影は全く無く、椎名邸の玄関に屹立するシケ張りの男達だけがやたら物々しく映る。 そんな中、女達は各々のセンスで艶やかな服に身を包み、懐には小刀を潜ませ辺りを警戒しながら歩いて行く。阿弥だけは殊更凝ったメイクをして顔を見ただけでは誰なのか分からないほどであった。 玄関前に差し当たるとシケ張りが声を掛けて来た。 「お前達か、親分に呼ばれて来たのは?」 「さようで御座います」 「ちょっと調べさせて貰うからな」 男達は洋服の上から彼女達の身体に手を触れて調べ出した。そこへ椎名が現れた。 「おい、いいから、早く通せ! で、お前達も入って来い!」 「ですが親分、警戒を怠ってはヤバいんじ

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    suoaei 2021/06/01
  • まほろばの月  十七章 - 人生は花鳥風月

    寒い冬に見る花鳥風月といえばやはり雪が思い浮かぶ。風花雪月、この日東京には雪が降っており、真っ白に染まった街は美しくも切なく、鳥は巣に籠り或いは南方へと避難し、雪が被さった花はその姿を潜め辛抱強く春の到来を待ちわびる。そんな中、太陽と月だけはあくまでも威風堂々と天高く聳えていた。 降り頻る白い雪を見ながら阿弥は呟いた。 「雪かぁ、綺麗だな、あたいはこんな性格だが夏よりも冬の方が好きだな~、このまま大雪に覆われて地上は無くなってしまえばいいのに.......」 一見弱音を吐いたようにも思える彼女のこの発言も実はそうではなく、寧ろ地上を真っ白に浄化したいという彼女なりの率直な思惑から来たものであった。こういう類の考え方は得てして過激で危険なものと捉えられがちだが果たしてそうだろうか。世間の目はそういう素直な想いを淘汰して来ただけではなかろうか、何故ならば少々稚拙に思えるこの思惑もあくまでもいい

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    suoaei 2021/05/31
  • 今週のお題 ~単なる好きな曲 - 人生は花鳥風月

    今週のお題「わたしのプレイリスト」 五月晴れ  夏を想わす  暑さかな(笑) いやいや、暑いですね~。例年の如く春と秋は短いですね。この調子で行くと6月上旬には30℃を超えてしまいそうな感じもするのですが、天の時には勝てませんと 😢 という事で(どういう事やねん!?)久しぶりにお題に挑戦してみたいと思います。ま~プレイリストといっても自分の場合は80年代~90年代の音楽をメインで聴いていますので最近の曲は殆ど知りません(笑) 最後に聴いた一番新しい曲でも約10年前のAKBの「フライングゲット」ぐらいですかね。ですのでノスタルジックなプレイリストという感じになると思います。 基的には長渕ファンで、あと矢沢永吉や尾崎豊、ショーケン、ハマショー、吉田拓郎等そっち系の歌手(どっち系? 😦(笑))が大好きなのですが、それを挙げて行けばキリが無いので、それ以外で自分がよく聴いている曲のプレイリス

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    suoaei 2021/05/31
  • まほろばの月  十六章 - 人生は花鳥風月

    裕司の死に依って昭然たるものとなった輝夜一家と友仁会との抗争はもはや避けられない。職のヤクザと揉める事は一家の掟に反する訳だが、切迫する事態は一向に彼等に安らぎを与える事はなく、更なる奇策が求められた。当然まともにやり合ったのでは勝ち目は無い。だがなかなか名案は出で来ない。皆が思いあぐねている中、新たに頭(かしら)に就任した清吾が口を切り出すのであった。 「親分、自分達はあくまでも盗賊です、盗賊のシノギは盗みです、友仁会の金子(きんす)を分捕るしかないですよ、椎名の事は自分も許せません、頭の仇は取りたいです、でも今は取り合えず金を奪う事に尽きると思います、そうすれば奴等の動きも鈍って来る筈です」 尤もな意見ではあった。子分達は無論、阿弥も清吾の意見を黙って訊いていた。だが問題は職のヤクザの事務所から金を奪うという大胆な策を成功させられるかという一抹の不安が残る事であった。そこで今度は波

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    suoaei 2021/05/30
  • まほろばの月  十五章 - 人生は花鳥風月

    「清吾、港に行け」 「へい、分かりました」 真っすぐ隠れ家に帰ったのでは他の子分達に動揺を来たすと憂慮した阿弥には、港で裕司を始末する腹積もりが既に出来ていたのだった。清吾も波子も阿弥の気持ちは察していた。しかし阿弥の只事ならぬ真剣な眼差しに戦慄する二人は、車中では一言も口を開かずに息を飲んで佇んでいた。 ただでさえ寒い冬の夜、吹き荒れる海風を遮るものが何も無い港は底冷えする寒さだ。そんな中でも冴え冴えしく映える月だけは未だその美しさを保ったまま、一行の足元を照らし続けていてくれる。車外に投げ出しされた裕司に一発蹴りを入れてから阿弥は言った。 「もう酔いも醒めただろ、でもお前の目にはあの月も歪んで見えるだろうけどな」 裕司は土下座をして縋り付くように阿弥に懇願した。 「親分すいませんでした、もう二度としません、ですから許して下さい、この通りです」 阿弥はもう一発蹴りを入れる。 「馬鹿かてめ

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    suoaei 2021/05/29
  • まほろばの月  十四章 - 人生は花鳥風月

    冬の日の短さは実に好都合だった。闇夜にあってこそ真価が発揮出来る彼等は自分のゾーンに入ったと言わんばかりに、今までとは打って変わって勇ましく動き出した。 今夜中に白黒はっきり着ける。この心意気は自ずと三人の共通の目的となっていた。その中でも清吾は少し目をギラつかせ、得意気になって口を切り出す。 「親分、あいつ(裕司)の居場所はあそこしかないですよ」 「何処だ?」 「友仁会ですよ」 「友仁会と言えば」 「そうです、あの友仁会ですよ」 広域暴力団の指定を受け全国でもトップクラスの極道組織、山友会の若頭、椎名誠二率いる友仁会は家山友会の直参組織(二次団体)にして山友会内でも名実共にナンバー2の地位に就いていた。次期当代を嘱望されている椎名という男は極道には有るまじき悪逆非道のシノギを行う外道同然のヤクザであった。 恐らく一連のヤミ金業者も殆どはこの椎名の企業舎弟である筈。そうなれば裏で通じ合う

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    suoaei 2021/05/27
  • マネーの鳥 「生活費」 - 人生は花鳥風月

    司会Y「その男は、嘗て華々しく事業を展開し、数億円の年商を上げていました、 その頃の彼ならば間違いなく鳥側の席に坐っていたでしょう、 そんな彼が何故このような場に出て来たのでしょうか? そして一体鳥達 に何を訴えようと言うのでしょうか?」 生活費 司会Y「どうぞ」 志願者「失礼します、加根名木(かねなき)正義、45歳です、宜しくお願いします」 司会Y「いくらを希望致しますか?」 加根名木「3万円です」 司会Y「その使い道は?」 加根名木「当面の生活費と、自分が再起する為の最低限の必要経費です」 鳥達は全員揃って呆然とした面持ちで佇んでいる  😧 🤨 😓 😔 鳥K2「その当面の生活費と、再起する為の経費とは具体的にはどういった事 でしょうか?」 加根名木「はい、自分は今ホームレス生活をしていて段ボールを敷いて寝ています、 ですからまずはまともな部屋を借りてそこに住み、そしてもう一度実

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    suoaei 2021/05/27
  • まほろばの月  十三章      - 人生は花鳥風月

    一家では足が付く事を怖れ、探索する時は車は一切使わない。その事は今回のような不測の事態には幸いであった。阿弥は清吾と連携して裕司と波子の跡を追った。彼等が行くであろう場所はだいたい察しが付く。いくら冬とえども厚着で街を走り回ると汗をかく。その汗は阿弥にとっては償いの汗にも思える。 自分とした事が何故、こんな下手を打ってしまったんだ、確かに裏切者は裕司に違いない、だが忠実な波子は所詮女だ。彼女にもしもの事があったらあの世にいる英二にも顔向け出来ないどころか、親分失格である。阿弥はひたすら街を駆けた。 もう3kmは走っただろうか、何時まで経っても波子の姿は見えない。一体何処に行ったのだろうか、既に裕司に捕まってしまったのだろうか、いや、そんな筈は無い。波子とて一端の盗賊でプロである、そう簡単に気取られるような真似はしない。阿弥は少し疲れて公園の木陰に隠れ一服していた。 冷たい風が吹いて来た。走

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    suoaei 2021/05/26
  • マネーの鳥 「くそ旨食堂」 - 人生は花鳥風月

    司会Y「その男は何が何でもくそ旨いものをお客様に提供したい、腕には絶対の自信が あると豪語します、彼がそう言い切る根拠は何処ににあるのでしょうか、鳥達 を肯かせる事は出来るのでしょうか」 くそ旨堂 司会Y「どうぞ」 志願者「失礼します、九宗馬男、41歳です、宜しくお願いします」🙂 司会Y「いくら希望しますか?」 九宗「850万円を希望します」 司会Y「その使い道は?」 九宗「全てがくそ旨、大衆堂の開店資金です」 鳥達は各々顔を歪めながら志願者を見つめる 😦 🤨 😕 鳥S「その、全てがくそ旨堂というのはどういう堂ですか? 具体的に教えて 貰っていいですか?」 九宗「はい、そのままなんですけど、とにかく全ての料理がくそ旨いんです、これに 尽きます!」 鳥K「完全にふざけてますわ、私らみたいな飲に携わってる人間に言わせて貰っ たら、外道ですわ、貴方、飲事業を舐め腐ってるでしょ

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    suoaei 2021/05/26
  • まほろばの月  十二章  - 人生は花鳥風月

    絵に描いた、水に映る月。真実を掴もうとする事自体が所詮は無理な話かもしれない。波子への疑いが完全に晴れた訳ではないが、今宵の綺麗な月に依って心が洗われた阿弥はこれ以上の詮索は無駄だと思い、名古屋の子分達を全員連れて東京に帰った。 もし裏切者がいるとしても一緒に居れば何れは分かるだろうといった、阿弥にしては少し打算的な思案だった。それよりも清吾の身の上が気に掛かる。一行は仕事を終えた翌日の昼前に東京へ向かった。 だが油断は大敵である。阿弥は新幹線の中でも警戒を怠らない。その鋭い眼光は一家全員に向けられ、彼女の威を怖れる子分達は一言も喋ろうとしない。その只ならぬ雰囲気を察した名古屋支部の支部長である裕司は阿弥に対し甘言を弄して来た。 「まぁまぁ親分、そういきり立っていては皆も怯えるばかりで仕事にも差支えが出て来ます、取り合えずビールでも飲みませんか」 阿弥は差し出されたビールを受け取りはした

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    suoaei 2021/05/25
  • 有無の日 ~天神の日 - 人生は花鳥風月

    五月晴れ  久しく映る  山並みよ(笑) いやいや、陶しい天気が続く中、久しぶりに晴れ間が差したような気もしますが、それはそれで陽射しが眩しいと(笑) マスクを着けてその上サングラスまで掛けて外を歩くのは不審者に見られるのではないかと懸念してしまいます(笑) という事で(どういう事やねん!)、最近怠っていた記念日特集ですね。こっちも疎かにしてはいけません。今日も色んな記念、行事があるみたいです。そこで自分が気になった事を幾つか挙げて行きたいと思います。 有無の日 平安時代中期の第62代天皇・村上天皇(926年(延長4年)~967年(康保4年))の命日。 村上天皇は、急な事件のほかは政治を行わなかったことに由来する。「有無の日」の「有無」は「ありなし」と読む。ただし、記念日を制定した団体や目的などは定かではない。 村上天皇は、名が成明(なりあきら)で、第60代醍醐天皇の第十四皇子。母は藤原

    有無の日 ~天神の日 - 人生は花鳥風月
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    suoaei 2021/05/25