元祖バブルと言えば、17世紀にオランダで起きたチューリップバブルではないだろうか。今回はそのチューリップバブルを検証してみたい。 そもそもチューリップは最初から投機の対象であった訳ではない。オランダの気候はチューリップ栽培に適しており、その美しい花はヨーロッパの王族や貴族に愛されていた。そしてそれらに高い金を払っていたので、オランダの園芸家は徐々にその栽培に力を入れ始めました。価格は徐々に騰がっていったものの、1633年までの取引は園芸家と収集家の間だけで行われていたので、これを持ってバブルと言うことはできず、寧ろ通常の経済活動の範囲と言えるでしょう。 おかしくなり始めたのは、これに目をつけた一般大衆が取引に参加してきてからで、価格は急上昇を始めることになる。珍しいチューリップは6000ドル、8000ドルとなり、金よりも価値があった。自分の庭の花を売っただけで4万ドルになり、人々は徹夜で庭