国土交通省は2日、6月中をめどに、全国の高速道路37路線の50区間、計1626キロで無料化の社会実験を開始すると発表した。 首都高速と阪神高速を除く全路線の18%に相当する規模で、全車種を対象に、時間帯や曜日に関係なく自由に通行できるようにする。 無料化されるのは地方の高速道路が中心で、首都高や阪神高速など、3大都市圏内や札幌、仙台、広島、福岡の各都市圏内と、これらを相互に結ぶ路線など、利用者が多い路線は、混雑を招くとして除外された。 このため、北海道や東北、九州では計300キロを超える無料化区間があるのに対し、関東や中部では計100キロ前後にとどまるなど地域差が顕著となった。 実験に伴い、10年度は1000億円の国費が、高速道路会社の収入を穴埋めするために予算措置される。 一方、昨年3月に始まった地方の高速道路全体を対象とした「上限1000円」の割引制度は廃止し、新たに乗用車を上限200