東日本大震災の発生当日に、都内で約10万人の帰宅困難者が出た問題で、JR東日本の清野智社長は20日、東京都庁に石原慎太郎知事を訪れ、震災当日に駅を閉鎖し、構内から乗客を外に出した対応について陳謝した。 清野社長は「申し訳ないと思っております」と頭を下げたが、石原知事は険しい表情を崩さず、「本当に申し訳ないことだ。客を締め出して、職員が帰るなんて論外だ」と応じた。 石原知事はこれまでの定例会見で、JR東の対応を「いち早くシャッター閉めて、構内から乗客を寒空に追い出した。私鉄や地下鉄は最低限、がんばった」などと批判。鉄道事業者が駅の中の商業施設などについて、税制上の優遇措置を受けていることにも、「考え直せばよい。乗客も賛成すると思う」と言及、対応の見直しを求める抗議文を出していた。 石原知事への謝罪後、取材に応じた清野社長は「シャッターを閉めて、結果的にお客さまを閉め出したことをおわびにきた。