いわき市の県立いわき海星高生徒会(高橋裕基生徒会長)は10日、同校の復興への願いを旗に込めた「P旗プロジェクト」を開始した。屋上に掲げた旗を合図に生徒が清掃や整備を進める取り組み。高橋会長は「自分たちの学校が1日でも早く復興できるよう、力を尽くしたい」と話している。 同校は津波被害で1階部分が壊滅。近くの県立小名浜高に教室を間借りして授業している。「P旗」は国際信号旗のひとつで、「本船は出港しようとしているので、全員帰船されたい」の意を再開しようとしている同校の象徴とした。 同校の実習室にあった「P旗」は津波に流され、屋外の敷地内でがれきの中から見つかった。縦60センチ、横78センチの長方形。海水に浸かった影響などで色あせたが、目立った損傷はなかった。 主な活動は隔週の金曜日の放課後に生徒会と生徒有志で行い、教室や廊下を清掃や整備する。ほかの日は支援のあった各種団体に感謝の「救命浮環