●仙台管区気象台調査に記者が同行 吾妻山の火山性地震が10月半ばから、また増えている。噴火の兆候があるわけではないが、地下深くでマグマが動いていることを示唆する地震活動だ。山はいま、どうなっているのか。雪が降る前の先月下旬に実施された仙台管区気象台の現地調査に同行させてもらい、間近で見た。 ◇地震 「ここからは警報器を持っている私の後ろに、ぴったりついてきてください。どこに火山ガスがたまっているかわかりませんから」。吾妻連峰で最も高い一切経山(いっさいきょうざん、1948メートル)を登り始めたところで、火山監視・情報センター所長の小林徹さん(54)は言った。 吾妻山の大穴火口(おおあなかこう)と呼ばれる中腹が夜に青白く光りだしたのは、昨年3月の震災の2日後だった。2年前に1夜だけ確認されたことがあったが、連日のように続いた。福島市の市街地からも見えた。 発光は昨年11月15日を最