サッカー王国ドイツ。この国で活躍する日本人選手に対する注目は、年を追うごとに膨らんでいる。そして、ドイツに挑戦の機会を求めてやってくる日本人の数もまたしかり。ここでは、生活の中にサッカーが根付くこの国で、選手というあり方以外で、ドイツサッカーを支える日本人にスポットライトを当てる。彼らの目から見たドイツサッカーのリアルとは。そして、彼らがドイツサッカーに魅了される理由とは……? 01 プロゾーン日本担当アドバイザー 浜野 裕樹 Yuki Hamano ケルン体育大学のサッカーコースを受講していた浜野裕樹は、2013年2月のある日、必修科目である情報処理・メディアテクノロジーの講義を受講するため早めに教室に入り、いつもの習慣で一番前の席に座った。すると目の前で講師であるシュテファン・ノップと同級生の学生が何やら話し合っている。 浜野が聞き耳を立てていると、どうやらサッカーの分析をテーマにした