大会最後の試合、アイスホッケー男子決勝は、カナダチームが2大会ぶりの優勝を飾った 【Photo:ロイター/アフロ】 1980年の「ミラクル・オン・アイス」。あるいは、1994年の若きピーター・フォースバーグ対ポール・カリヤ。 過去に少なくない伝説を生み出してきた冬季五輪のアイスホッケー。2010年2月28日。そんな歴史に、とんでもない新たなレジェンドが書き加えられることになった。 主役の名はシドニー・クロスビー。 まだ弱冠22歳の若者に、ホッケーの神は微笑む(ほほえむ)ことを決めたのだ……。 「クロスビーの大会になる」 元々、今回のバンクーバー五輪に関して、そんな予想をするアイスホッケーファンは少なくなかった。 05年に18歳の若さで北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)デビュー。いきなりデビューシーズンで102ポイントを挙げ、NHLで100ポイントを挙げた最年少記録保持者とも