北欧神話というものを初めて知ったのは小学生の時でファミコンのRPG「デジタルデビル物語 女神転生」というゲームでのことだった。そこの中ボスとしてロキが出てきたのだ。そこを出発点として北欧神話を知っていった(ちなみにエジプト神話のセトを知ったのもこのゲームがきっかけ)。北欧神話はその苛烈な物語で知られている。巨人と神々のいつ果てるともない戦い。他の神話に比べて陰鬱な主神オーディン。戦闘狂だが豪放磊落な雷神トール、誰からも愛される光明神バルドル、そしてトリックスター・ロキ。何より最後は巨人との戦闘の末に滅んでしまう「神々の黄昏」という世界観。お馴染みのギリシャ神話や日本神話とはまた違った魅力に溢れていた。 で、そんな北欧神話の神様、雷神トールをモチーフにしたスーパーヒーローが今回映画化された「マイティ・ソー」である。 物語 アイアンマンことトニー・スタークがパラジウムに変わる新たな元素を開発し