にわかに現実味を帯びてきた。来年2月開催の北京冬季五輪に日本がボイコットするのではないかとの見解である。 その引き金となっているのは、女子テニスの元ダブルス世界ランク1位の中国選手・彭帥(ほうすい)の失踪問題だ。彭は中国の張高麗元副首相に性的関係を強要されたとして「#MeToo」暴露文を今月2日にソーシャルメディアの微博(ウェイボ)上で告発して以降、消息不明となった。その後“中国寄り”の複数筋から彭について「無事」であるとの発表が繰り返されているものの信ぴょう性はどれも皆無に等しく、かえって国際社会から身の安全を危惧する声が高まっている。 西側諸国の「北京五輪ボイコット」を恐れるバッハ会長 中国の国営メディア「中国環球電視台(CGTN)」は彭が女子テニス協会(WTA)に「性的暴行は事実ではない。自宅で休養しているだけで、すべて良好だ」などとつづって送ったとされるメールを公表した。だがWTA