■2月26日 「これから1、2週間が瀬戸際」と感染症の専門家会議が警鐘を鳴らした。新型コロナウイルスがどんどん広がるか、何とか抑制できるか。会議を受け政府は基本方針を発表したが、「外出の自粛要請」「テレワーク、時差出勤の推進」など考えられた範囲内で肝心の検査、治療態勢までは言及せず瀬戸際の危機感は感じられなかった。 一方で教職員や生徒の感染が相次いでいることで、感染者が出た学校だけでなく感染者がいなくてもその地域全体の学校を臨時休校にすることが可能と萩生田文科相が方針を示した。こんな当たり前のことが果断な処置に見えるほど国が打つ手は後手後手。それも形勢を損なう悪手ばかりで医療現場を混乱させている。 東京都内では1週間近く39度の高熱に苦しむ男児が「検査の条件に合わない」と保健所の段階で拒否されているという。この期に及んでも渡航歴、濃厚接触歴と「湖北省縛り」だ。厚労省によると「市中感染はまれ