宮城県石巻市の石巻日日新聞(Ishinomaki Hibi Shimbun)本社で、東日本大震災のときに作った壁新聞の前で取材に応じる同社の近江弘一(Koichi Ohmi)社長(2011年10月25日撮影)。(c)AFP/SHINGO ITO 【1月25日 AFP】欧米では紙媒体の新聞が危機的状況にあるかもしれないが、ハイテクで知られる日本では、新聞の発行部数が依然極めて多い――そして日本の新聞は、記事を読者に届けるためにまるで中世のような手段さえも使う。 2011年3月11日に東北地方沿岸を襲った津波は、死者・行方不明者1万9000人を出し、福島原発事故ももたらした。その津波は、石巻日日新聞(Ishinomaki Hibi Shimbun)の輪転機も飲み込んだ。 発行部数1万4000部の石巻日日新聞は、同社100年の歴史で最大級の記事の執筆をすでに終えていた。だが、印刷する手段がなかっ
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