技術顧問を務める「先端計測分析技術・機器開発プロジェクト」に「予算を1〜2割縮減」との判定が下ると、「若手のやりがいや産業に結びつく事業の意義が認められず残念」と話した。 田中さんは「自分たちの研究が国民にどう評価されるのか知りたかった」と来場の動機を説明。文科省側が「田中さんのノーベル賞で計測機器という地味な分野にも光が当たり、実用化の可能性が高まっている」と必死にPRした。 仕分けでは科学研究においても厳しく成果を求める議論が続くなか、田中さんは「人材育成は、目に見えにくいが最も大事なこと。それをいかに評価していくのかが課題です」と話し、会場を後にした。