和歌山市六十谷近くの紀ノ川で幹回りが約12メートルにもなる巨木が見つかり、国土交通省近畿地方整備局和歌山河川国道事務所が引き上げた。同事務所は「樹齢1千年を超えるのでは。どこかの神社のご神木の可能性もある」として、近く関係機関と調査を始める。 同事務所によると、巨木は昨年9月の台風12号豪雨災害の直後に紀の川大堰上流約300メートル地点で見つかった。今年6月中旬に上陸した台風4号で川が増水しても流されなかったため、「かなり大きい。大堰につまると、水位調整ができなくなる可能性がある」として、7月26日に25トンクレーンで引き上げを試みたが、失敗した。 予想以上の巨木とわかり、8月3日には70トンと50トンの2台のクレーンを投入。ワイヤが切れる一幕もあったが、午前8時から午後4時まで7人がかりで作業し、河川敷に引き上げることに成功した。 巨木は重さが約40トン、幹回りが約12メートルもあり、同