16日の東京株式市場で、ボーイング787型機の製造に関わる国内企業の株に売り注文が相次ぎ、株価が軒並み値下がりした。 同機のバッテリー向けにリチウムイオン電池を納入するジーエス・ユアサコーポレーションは前日比4・4%安の321円、主翼などの共同開発・製造に参加する三菱重工業は前日比3・2%安の478円に下落した。機体の素材となる炭素繊維を生産する東レも4・1%安の510円まで売られた。市場では、「トラブルが続き、今後、生産体制の見直しなどに発展すれば深刻な影響が出る」(アナリスト)と懸念する声も出ている。 16日の東京市場では、787型機の運航見合わせを決めた全日空も1・6%安の182円に下落。日本航空は1・8%高の3675円だった。