過疎地発 「葉っぱビジネス」 5月20日 19時45分 徳島県の山あいにある過疎の町が、お年寄りが活躍できるビジネスを成功させたとして、全国から注目を集め続けています。 町の主要産業は、日本料理に季節感や伝統文化を彩るモミジやナンテンなどの葉っぱ、いわゆる「つまもの」。町全体の売上げは、年間約2億6000万円にも上ります。 超高齢社会のなか、地域活性化のヒントが詰まっていると言われるこの「葉っぱビジネス」の最前線について、徳島放送局の的場恵理子記者が解説します。 お年寄りが心を込めて生産する「葉っぱ」 上勝町は、町の面積のうち森林が9割を占めています。右を見ても左を見ても山が広がっていますが、つまもの用の葉っぱは、山の中に自然に生息しているものを取ってくるだけではありません。 この道30年のベテラン農家、高尾晴子さん(70)は、農業用のハウスを使うなどして、ショウブやモミジなど約10