学校裏サイトなどを舞台とするネットいじめ,秋葉原無差別刺殺事件でも用いられたネット掲示板での犯行予告---インターネットの普及期から指摘され続けているバーチャル空間におけるさまざまな危険性が,より緊急性を帯びて議論されている。 メディアは頻繁に関連ニュースを取り上げ,国も改正迷惑メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)や青少年ネット規制法(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)の施行など,法整備が急ピッチで進められているように映る。 こうした中,海外でも同様にバーチャル空間における危険性が生み出した事件が,再び話題を集めている。バーチャル空間上での友人のいじめを苦に自殺した少女の話である。 これはただのネットを舞台とした子供ども同士によるいじめ問題ではない。大人たちが作り出した架空の人物が,実際の子どもを自殺に追い込んだ事件だ。 架空の人物
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