2020年1月3日のブックマーク (7件)

  • 情報がアテンションを消費する/堀内進之介 / 政治社会学    - SYNODOS

    道徳心理学や進化人類学によれば、私たち人間の性には、近似性と類似性に基づいて共感能力を発揮する「近接バイアス」などの歓迎されざる偏向がある(De Waal 2008, Maibom 2014)。そのため、私たちは共感しやすいものに共感するきらいがあり、これを逆手に取られると、たちまち感情で釣られる羽目になる。感情の動員は、いまや政治戦略の主流だ。 しかし、こうした戦略に対して「冷静に考える」という仕方で、つまり理性で応戦するのは実に心許ない。なぜなら、私たちを取り巻く情報環境は、理性が首尾よく働くための基礎的な条件、つまり、一つの事柄を効果的に取り扱うための「アテンション(注意)」を、分割し、消費してしまうからである。感情の動員や理性の失敗に通底するのは、アテンションを散逸させる情報環境であるように思われる。そこで、稿ではこの点を中心に、目下の情報環境について論じてみたい。 「メディア

    情報がアテンションを消費する/堀内進之介 / 政治社会学    - SYNODOS
  • 【東京2020】 旭日旗をめぐる問題 なぜ禁止を求める声があるのか - BBCニュース

    競技場のスタンドで大観衆が一斉に旗を振りながら、選手に歓声を送る。これは、スポーツの国際大会では当たり前の光景だ。

    【東京2020】 旭日旗をめぐる問題 なぜ禁止を求める声があるのか - BBCニュース
  • Jenkins 2018, "性同一性の説明に向けて" - あなたのkugyoを埋葬する

    Nottingham大で哲学を教えているKatharine Jenkinsが,トランスの権利運動によく登場する性同一性[gender identity]とはなんのことかについて説明する論文,Jenkins 2018を書いている.この論文は,哲学業界で最近流行している,概念工学という研究ジャンルの一例でもある. トランスの権利運動に対して,ちょっと気の利いた人間なら思いつく疑問がいくつかある.私はこの論文をそういう疑問への応答として読んだ.たとえば,この論文を読むとおそらく,トランスの権利運動が,必ずしも性同一性についての自認を絶対視する必要はない,ということがわかるだろう.また,以下のような立場をとりたいと考えるなら,この論文をよく読み,応答を考える必要があると思う: 性同一性や性自認1といった怪しげな概念を使っているのだから,トランスの権利運動はばかげているにちがいない. トランスの権利

    Jenkins 2018, "性同一性の説明に向けて" - あなたのkugyoを埋葬する
  • The Dragons of Magic: the Gathering #1

  • 【2019年映画レビュー】フェミニスト視点で「オススメ」「イマイチ」作品は? 北村紗衣氏に聞く

    世界各国の“男女格差”を測る「ジェンダーギャップ指数」が、世界経済フォーラム(WEF)によって報告された。これは、経済・政治教育・健康の4分野を分析し、男女平等の度合いを国別でランキングにしたもの。2019年は153カ国が調査対象で、日は121位となった。この結果は、昨年の110位から急落し、06年の調査開始以降“過去最低”となっただけでなく、先進国そしてアジアの中でも最低水準である。 17年に「#MeToo」運動が世界中に広がり、日でもフリージャーナリスト・伊藤詩織氏をはじめ、女優やモデル、大手企業の女性社員が続々と性被害やセクハラを告発。これまで“泣き寝入り”するしかなかった被害者たちが声を上げたことにより、性的いやがらせなどの撲滅、男女平等を訴える動きがネット上で活発になった。それから約2年が経過したにもかかわらず、日の「ジェンダーギャップ指数」はさらに下がっている。これは逆

    【2019年映画レビュー】フェミニスト視点で「オススメ」「イマイチ」作品は? 北村紗衣氏に聞く
  • 温暖化を追う:薄氷の「御神渡り」 暖冬に揺らぐ諏訪湖の神秘  

    紅葉シーズンが終わり、冬枯れの景色が広がる信州最大の湖、諏訪湖。年の瀬から新年にかけてのあわただしい時期は、およそ600年前の室町時代から続く特別な神事「御神渡り(おみわたり)」に向け、人々が気もそぞろになり始める頃でもある。写真は11月、諏訪湖のほとりにたたずむ宮司の宮坂清(2019年 ロイター/Issei Kato) [諏訪市(長野県) 12月6日 ロイター] - 紅葉シーズンが終わり、冬枯れの景色が広がる信州最大の湖、諏訪湖。年の瀬から新年にかけてのあわただしい時期は、およそ600年前の室町時代から続く特別な神事「御神渡り(おみわたり)」に向け、人々が気もそぞろになり始める頃でもある。 寒さが一段と強まると、諏訪湖は固く凍結し、巨大な氷の層が山脈のように盛り上がる。遠くから太鼓が鳴るような音で始まり、バリバリという轟音に変わって湖面に氷の尾根を走らせる「御神渡り」の光景を見て、その昔

    温暖化を追う:薄氷の「御神渡り」 暖冬に揺らぐ諏訪湖の神秘  
  • マウスと人間の脳は全く異なる可能性 脳研究の正確性に影響か | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    実験用マウスは、医学研究においてこれまで非常に重要な役割を果たしてきた。しかし10月に発表された新たな研究からは、マウスと人間の小脳が非常にかけ離れており、正確な研究モデルにならないことが示唆された。この研究結果は、特定の小児脳腫瘍などの病気に対する現在の研究方法を変化させる可能性がある。 科学誌のサイエンス(Science)に発表された同研究では、マウスと人間の脳は非常に異なる可能性があり、特定の脳研究においてマウスが有益なモデルにならないかもしれないことが示唆された。 ワシントン大学医学大学院のチームは、マウスと人間、マカクと呼ばれるサルを対象として小脳の発達を研究した。研究者らは、マウスと人間、マカクにおいて受精後30日から生後9カ月までの間で小脳の組織を取得することに成功した。 これらを詳細に調べた結果、以前は理解されていなかったことが明らかになった。それは、人間がマウスやマカク(

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