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  • The Culture of Fear (誰が煽っているのだろう) - 感染症診療の原則

    米国でベストセラーとなったThe Culture of Fearは日語訳があって(『アメリカは恐怖に踊る』)amazonで中古をみつけることができました。著者はもともとジャーナリストであった、南カリフォルニア大学教授→現在はオレゴンの大学の学長をしているBarry Glassner教授。 メディアによって煽られた不安によって、望ましくない行動をとる、という米国社会の問題を扱うです。 p.231からが 恐怖の予防接種『ワクチンルーレット』 です。 (略) "問題の騒動がはじまったのは、正確に言えば1982年4月19日の夜だった。その夜、ワシントンDCにあるNBC系列のWRCテレビが『DPT-ワクチン・ルーレット』と題する1時間のニュース・マガジンを放映。その瞬間、あらたな医学現象が誕生した。ワクチン後遺症である。 番組では、子どもへの接種が義務づけられているジフテリア、百日咳、破傷風の三

    The Culture of Fear (誰が煽っているのだろう) - 感染症診療の原則
  • HPVワクチン 接種後体調変化の報道 と その周辺 2016年3月 - 感染症診療の原則

    2種類あるHPVワクチン接種「の後」におきた体調の変化について、各自治体が調査をしていますが、だいたい結果は同じような内容です。 情報の精度(正確さや質)を高めるためには、「ざっくりきいてみました!」「アンケートくばってみました」ではなくて1ランク上の調査が必要です。さらに、もっと分母の大きな集団を長期間観察する研究も必要です。実際には多数にヒアリングなんてできませんので、もともと予防接種や医療の国民あるいは保険加入者のデータベースにアクセスのある人(国)にしか出せなかったりします。 そもそも2種類あるのに、「子宮頸がんワクチン」といっしょくたに(存在しないワクチンを想定して)質問をしていいのか?というあたりに自治体も真実追求系の方も疑問がなさそうなのが不思議です。 このワクチンを抹殺したいひとたちのロジックにあえてのっているのか、そもそももう"ワクチンそのもの"を原因とは考えていないとい

    HPVワクチン 接種後体調変化の報道 と その周辺 2016年3月 - 感染症診療の原則
  • 本当の支援者は誰か HPVワクチン と その周辺 11月7日 - 感染症診療の原則

    2006年に世界で承認販売が始まってから、ことしで10年目。臨床試験中のデータを含めると10年以上のデータがあります。新しいワクチン、思春期のワクチン、女性に接種するワクチンということで各国で導入初期には副反応に関連する話題も熱かったですが、さすがに9年もたったところで、○○が問題だという「騒動」はごく一部の話になっています。 いっときフィーバーしていた米国でもメディアの扱いが小さくなると有害事象の報告も減っています。 現時点では、このワクチンの接種の安全性は他のワクチンと変わらないレベルと評価されています。 WHO、世界の専門機関も(恵まれた国でのアクセスの話ですが)推奨をしています。 【整理の仕方】 「よくある副反応」 「まれな副反応」 「とてもまれな副反応」 「副反応とは考えにくい紛れ込みの症例」 「有害事象だが副反応とは考えにくいもの」 といったかたちで整理ができます。 刺したとこ

    本当の支援者は誰か HPVワクチン と その周辺 11月7日 - 感染症診療の原則
  • 自治体のHPVワクチン接種後調査から 2015年10月 - 感染症診療の原則

    読売新聞の地域版(静岡版)が、静岡市の子宮頸がんワクチン(正確にはHPVワクチン)の接種後の体調変化調査を記事にしていました。 2015年10月現在、各メディアや取材担当記者が、どの程度学び、どのような関心を持ち、どのような意図で何を伝えようとしているのかはたいへん興味深い点ですので、この最新記事をもとに週末に関連情報を見渡してみました。 一般方や保護者には広くヒアリグをしてみるという(時間やお金のかかる)作業をしてくださった自治体の資料の方が具体的に役立つのではないかと思いました。 その読売新聞の記事は2015年10月17日のものです。 タイトルは、「子宮頸がんワクチン 接種後、体調変化28%」 この問題で「真実追究系」で熱い記者が、数字ベースで検討できる内容についてはあまり関心をしめさない、センセーショナルに書けないものはフォローしないという報道バイアス(学会等での発表バイアスのような

    自治体のHPVワクチン接種後調査から 2015年10月 - 感染症診療の原則
    symbioticworm
    symbioticworm 2015/10/22
    “ワクチン接種との関連を考えにくい、しかも治療法がある他の疾患や原因などについての判断を誤ると医療上の介入やケアが間違ったものになるリスクもありますので、まずは医療機関で相談をすることが重要です。”
  • HPVワクチン と その周辺 2015年9月 - 感染症診療の原則

    間がだいぶあきましたが、9月17日に久々に厚労省の関連の会議が開かれ、資料も公開されたので、日と世界の2015年9月の状況のサマリーをつくりたいとおもいます。 今回の会議で注目されていたのは、副反応の調査の結果がやっと公開される、ということと、それをふまえて現況が変わるのか?つまり、「接種勧奨の差し控え」が終わって、接種勧奨が元の状態にもどるのか?ということです。結論としては現状維持でしたが。 接種じたいは、止まっていないので、定期接種として自己負担なく接種できる人たちはしていたわけですが、以前に比べるとその数はとても少ない状況にあります。 今回はその中でのデータのため、全体の数の多くはそれ以前の報告となっていました。 国としてどこかの時点で以前の状態に戻したいわけですが、専門団体が熱心に意見表明をしているなかで、なかなか状況はかわりません。医師の団体があれこれいうくらいでは変わらないの

    HPVワクチン と その周辺 2015年9月 - 感染症診療の原則
  • 軍隊と性感染症  - 感染症診療の原則

    昨年10月のニュースです。 US troops held over Okinawa alleged rape( BBC 10月17日) Arrests of 2 U.S. Sailors in Rape Case Threaten to Fan Okinawa’s Anger(New York Times 10月17日) Japanese officials angry after 2 U.S. sailors arrested in Okinawa rape case(CNN10月18日) U.S. Sailors Arrested in Okinawa Rape Case(Wall Street Journal 10月17日) 軍隊と性暴力、性感染症というのは昔からの課題です。 Rape and HIV as weapons of war 下記は、下で紹介するを読んでのメモです。1次

    軍隊と性感染症  - 感染症診療の原則
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