平成24年2月16日(木)、富山大学附属図書館(中央図書館)2階のプレゼンテーションゾーンにおいて、研修会「蔵書こそは図書館の切り札」が開催されました。 当日は、東京大学経済学部資料室の専任講師であり、富山大学の卒業生でもある小島浩之氏をお招きし、1時間以上にわたる講演の後、参加者28名を交えた質疑応答・ディスカッションが行われました。 小島氏の講演は、蔵書保存の重要性とその活用というテーマをベースに、中国における歴史記録の問題から図書館サービスの具体的あり方に至るまで、多岐にわたって展開されました。その全てを記すことはできませんが、特に印象的ないくつかのトピックを挙げてみます。 前近代においては情報の記録に国家意思が強く介在しており、そこからはずれた記録は残らなかった。⇒ 残そうとする人間の意思がなければ書物は残らない。 現在では誰でもが情報を発信できるが、記録を保存して伝えられるのは古