製本講習会テキスト 4 2005.5 <背の取れた本の補修>(つなぎ表紙) ハードカバーの資料で、溝の部分が切れかかっていたり、中身はしっかりしているのに、背の 部分が取れてしまったりしているものがある。ここでは、元の背を生かして、新しく背を作る補修 方法を紹介する。元の背を生かすため、書架に並んだ印象が変わらない。 なお、使用する糊は濃い目の混合糊である。 【概略】 ① 表紙の背を取り外して、中身の背をきれいにする。花布も付けておく。 ② クータを作り、中身の背に貼る。 ③ 新しい背を作る。 1 ④ 新しい背を本体に被せてつなぐ。(タトルを忘れずに) ⑤ 元の背を薄く剥がして、新しい背に貼る。 2 【詳細】 参考・出典 『防ぐ技術・治す技術−紙資料保存マニュアル』(日本図書館協会刊) ①背を取り外す。 背が取れかかっているものは、カッターナイフやハサミを使って、溝の部
都立図書館は、戦前や近世の資料も多く所蔵しており、その国内有数の蔵書数と共に、資料保全室(製本室)を独自に持つことでも知られています。 “資料保存”―― それは、都立図書館の様々なサービスの基盤となるものです。所蔵資料をいつでも提供できるようにすることと同時に、都民の文化遺産として後世に伝えることは、資料の収集と合わせて都立図書館の重要な使命です。 私たちは、“利用のための資料保存”を、都立図書館の運営方針や収集方針を踏まえて、関係機関との相互協力のもとに、組織的・計画的に実施しています。 図書館資料は外的要因(保存環境や資料の取り扱い方など)及び内的要因(酸性紙や製本の方法など)によって、どうしても劣化や損傷を避けられません。そこで、このページでは、資料保存にとって少しでも参考となることを願い、私たちの日頃の取り組み、特に、修理については日本の公立図書館では唯一ともいえる技術やノウ
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