学術的ポータルをめぐる動向 はじめに 21世紀に入って欧米では,学術情報のポータル的提供の試みが行なわれるほか,各大学図書館でもMyLibraryなどのポータル的機能の試みが実施されている。「ポータル」というくくりで同列に論じられることの多いこれらの試みであるが,そのサービス内容や方向性には大きな違いがあるように思われる。 本稿では,学術的なポータルを,不特定多数の利用者向けの「学術情報ポータル」と特定機関の構成員向けの「図書館ポータル」に区別するという視点から,内外の学術的ポータルの動向を紹介することにより,各種ポータルの今後の企画・運営の参考にしていただきたいと考える。 1. 学術情報ポータル まず最初に,不特定多数の利用者を対象に,様々な学術情報を総合的に提供する「学術情報ポータル」の動向について紹介する。 1.1 ドイツの学術情報ポータルVascoda Vascoda(E102参照
![図書館に関する調査・研究のページ “Current Awareness Portal” - CA1542 (No.282) - 動向レビュー:学術的ポータルをめぐる動向 / 米澤誠 - 2004年発行(CA1515〜CA1546) - カレントアウェアネス (](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7cab7903e416b2fdf7371adec7e411f5c8034d8a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcurrent.ndl.go.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F09%2FOGP.png)