【北京=佐伯聡士】中国の国際問題専門紙「環球時報」は18日、平壌に駐在する「ある国」の大使の話として、「(北朝鮮の)金正日(キムジョンイル)総書記の健康状態にすでに非常に大きな問題が発生し、かなり悪い状況にある。このため、後継者が確定している」と伝えた。 同大使はさらに、金総書記の三男、正雲(ジョンウン)氏が後継者と伝えられていることについて、同紙記者に対し、「この情報は確かだと思う」と強調したという。 北朝鮮とつながりが深く、同国への配慮から金総書記をめぐる報道に慎重な中国のメディアが独自取材で、金総書記の健康悪化や後継者に関する報道を行うのは極めて珍しい。 自らの警告を聞かずに2度目の核実験に踏み切った北朝鮮に対する中国当局の不快感を示す狙いがあるものとみられる。