Vocaloidが道具や楽器だという擬制はvocaloidに歌わせた場合の著作隣接権を整理する上で有用だけど、じゃあ道具なんだから何を歌わせても利用者の勝手なのか。少なくともサンプリングされた声優の人格権に配慮した権利制限は認めるべきじゃないか。いまは初音ミクは初音ミクだけど、そのうち元の声優さんと違いが分からないくらい精度の高いvocaloidが出て、人格を疑われるような歌を謡ってたら、やっぱまずいんじゃん。 VOCALOIDを用いて楽曲を制作する場合、「VOCALOIDライブラリ使用許諾契約書」に記載されております通り、公序良俗に反する歌詞を含む合成音声を公開または配布することを禁じております。 たとえば料理に毒を入れて売るのは禁じられているけど、それを禁じるのは断じて包丁屋の仕事じゃない。我々は道具にさえ萌えられる生き物ではあるけれど、しかし道具への愛着に基づいて、道具屋が利用者に利