言うまでもないかもしれないが、安倍政権の何が間違っているかと問うことは、そのまま、安倍政権を支持する人々の何が間違っているかを問うことでもある。昨日の記事で「強いリーダーシップ」を求めること、また(政権の側で)それを演じることの誤りについて論じたが、明らかなように、ただ政権だけを批判すればよいのではない。そもそも強いリーダーシップを求めることが国民の側にあるから、人気取り稼業である政治家はそれに応えようとする、そういう面が確かに存在するのである。 ところで、安倍政権の誤りはそれに尽きるものではない。さらに大きな問題が実は存在する。この大きな問題点については、見方によっては本ブログの過去の記事でもたびたび触れてきたと言えなくもないのだが、少し角度を変えてその問題を論じることにする。 その問題とは、安倍政権にはビジョンも構想もない、ということである。こう言うと直ちに「いや、安倍は『美しい国』と