印刷 各大学の薬剤師養成コース 2006年度に新制度が導入された薬剤師養成コースを巡り、全国に74ある薬科大学がもめている。三つの私立大学が設けている、他大学より1年短いコースがやり玉にあがったのだ。1年短い前提で勉強中の学生の一部が、想定した時期に薬剤師国家試験を受けられない事態になりそうだ。 問題となっているのは、城西大(埼玉)と近畿大(大阪)、大阪薬科大(同)の3大学のコース。 薬学部は以前、全国一律に4年コースだったが、06年度から研究者養成の4年コースと薬剤師養成の6年のコースに分離。薬剤師試験を受ける者は、6年コースに進むのが原則となったが、17年度の入学者までは経過措置がある。4年コース卒業後に大学院(2年)を修了し、さらに、実習や不足単位の履修を一定期間すれば、薬剤師試験を受けられるという特例だ。 この実習などの期間の長さは当初は決められず、09年9月になって国公立