世界中を旅し、現在は香港のビクトリア・ハーバーに滞在中の巨大な「黄色いアヒル」。オランダ人芸術家が製作したアート作品だが、中国各地で偽物のアヒルが登場している。米国のディズニーランドから日本のドラえもんまで“パクリ盗作”があふれ、世界からひんしゅくを買ってきたが、ついに中国共産党の機関紙「人民日報」が、盗作を戒める社説を掲載した。便乗商法による金儲け主義を強く批判し、アート作品を尊重するよう訴えている。機関紙社説で批判 「(偽物のアヒルは)われわれの創造性と未来を損ない、ついには想像力の喪失をもたらすだろう」 中国最大の発行部数を誇る人民日報は6月3日付の社説で、安易な盗作を厳しく指弾した。 高さ16.5メートルの「ラバー・ダック」と呼ばれる黄色いアヒルは、オランダ人芸術家、フロレンティン・ホフマン氏(36)が仕掛けるアートプロジェクトの一環として製作された。 ホフマン氏はさまざまな動物の