「わざわざおいでいただきありがとうございます」。植松聖被告はそう言って、面会室で立ったまま深々と頭を下げた。あの凶悪な事件を起こした犯人と思えないような丁寧な対応をするというのは聞いていた通りだ。 2016年7月26日未明、津久井やまゆり園に侵入して、障害者19人を殺害、多数に重症を負わせた植松被告に接見したのは17年8月22日のことだった。グレーのTシャツを着てさっぱりした印象なのだが、報道されてきたイメージと印象が異なるのは、髪の色が違うからだろう。逮捕後の植松被告については、彼が送検時に車の中で不敵な笑いを浮かべた映像が何度も公開されたが、あの金髪が強い印象を与えているようだ。髪の色が黒くなった植松被告は、ごく普通の若者という感じで、街中に現れても周囲の人は彼だと気づかないだろう。 植松聖被告(フェイスブックより)
![「ヒトラーとは考えが違う」植松聖被告が獄中ノートに綴った本心](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/29333b5f1f612748517c19b00d12b656d6aafac1/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fcdn.ironna.jp%2Ffile%2Fw480%2Fh360%2F66c7fc751918f3ef04216da8bf659aa1.jpg)