熊本県は天草上島と下島を結ぶ「第2天草瀬戸大橋」の建設に向けて、測量とボーリング調査に着手する。6月23日に着手を記念する式典を開催する予定だ。延長約1.2kmの第2天草瀬戸大橋の概算事業費は98億円。橋梁形式などは調査を踏まえて決める。
熊本県は天草上島と下島を結ぶ「第2天草瀬戸大橋」の建設に向けて、測量とボーリング調査に着手する。6月23日に着手を記念する式典を開催する予定だ。延長約1.2kmの第2天草瀬戸大橋の概算事業費は98億円。橋梁形式などは調査を踏まえて決める。
いったん南アルプス経由と決まったものの、後に伊那谷経由へと覆ったのが中央自動車道だ。ルート変更を巡る逆転劇があったのは半世紀前のこと。当時の記録が山梨県身延町の「身延町誌」や国会会議録検索システムなどに載っている。歴史を少し振り返ってみよう。
先行開業した富士吉田線が本線のはずだった 情勢の急変をよそに、東京-富士吉田の区間は高井戸IC(インターチェンジ)-河口湖ICとして、既に工事が進んでいた。中央道として最も早く69年までに、都心部を除いて完成。うち大月JCT(ジャンクション)-河口湖ICの区間は、ルート変更後、中央道富士吉田線と名称を変えた。 甲府・諏訪経由の新たな本線は、全線開通が1982年までずれ込んだ。山梨県内では、甲府市街地の北を通すか南を通すかで意見が分かれ、勝沼IC-甲府昭和ICが最後の開通区間となった。結局、南部を経由した。 それにしても、変更案が突如示された63年の総会は何だったのか。ルート変更で利益を得る側が水面下で調整を図ったのだろうか。 ひるがえってリニア新幹線のルート問題。中央道建設における意見の対立と似た構図が今、生じている。2つ以上のルートが候補となれば、経由地同士で誘致合戦になるのは、ある意味
1990年代初めから約20年に渡って、多くの日本人の生活を支えてきた二つの“日の丸製品”が今月、申し合わせたかのように相次いで引退する。一つは1992年3月に初代「のぞみ」としてデビューした新幹線300系車両で、去る3月16日にラストランを迎えた。もう一つは国内初のデジタル方式携帯電話サービスとして1993年3月にスタートしたNTTドコモの「mova」だ。こちらの幕引きは3月31日、つまり明日に迫った。 300系は最高時速を220kmから270kmに大幅アップさせ、東京~新大阪間を二時間半で駆けた名スプリンターだ。新幹線の引退にファンの涙はつきものだが、こと300系の最後の勇姿には、ファンでない人も惜別の思いがひとしお募っただろう。 一方のmovaは端末の小型化や低価格化、通話エリアの拡大などを背景に、爆発的な携帯電話の普及をもたらす立役者となった。パケット通信サービスも96年にいち早く導
東京急行電鉄の東横線は、2012年度中に渋谷駅が地下化し、既に運行中の東京メトロ副都心線と相互直通運転を始める。副都心線が乗り入れる東武東上線の森林公園や西武池袋線の飯能まで、横浜方面から乗り換えなしで行けるようになる。東横線は今後どう変わっていくのか、乗り物系編集者の大野雅人氏に近未来を解説してもらう。第1回は、現工事の概要と運行ダイヤの予想をお届けする。
Steve Jobs氏が米Apple社で生み出した製品を振り返ってみると、1980年代の「Macintosh」、1997年に復帰した後にはカラフルな筐体で人気を呼んだ「iMac」や携帯型音楽プレーヤー「iPod」、スマートフォンの「iPhone」、タブレット端末「iPad」などが挙げられる。これらはすべて個人に向けた製品であり、革新的な製品だったといえる。 私は、ソニーなど家電メーカーで長く製品開発に携わってきた経験から、新たな価値を持った製品は大きく2種類に分類できると考えている。「従来の製品や、その利用シーンを置き換えるもの」と、「従来の製品と並存するもの」だ。Jobs氏は、主に前者の製品を開発することで市場を切り開いてきた。 例えば、Macintoshは、プログラミングに長けた利用者だけが使うことを許されたコンピュータを、GUIの活用で一般消費者が簡単に操作できるようにした。これが、
総務省は2011年5月25日、「070」から始まる電話番号を携帯電話に割り当てる検討を始めた。合わせて「090」「080」を使う携帯電話と「070」を使うPHS間のナンバーポータビリティの導入の検討を進める。2012年3月末までに検討し、早ければ2012年度中に制度化する。 「090」「080」は全1億8000万番号のうち1960万番号を残すのみになっている。携帯電話のネットワークを使うデータ通信カードや自動販売機などの機器が急速に普及していることが背景にある。総務省によると、現在の減少ペースが続けば2014年2月に携帯電話番号が枯渇する計算になるという。そこで約7500万番号の空きがある「070」を携帯電話に割り当てることで、携帯電話番号の枯渇を避けようとしている。
居酒屋「和民」などを展開するワタミフードサービスは、「iPhone」のGPS(全地球測位システム)機能を活用して顧客を店舗に誘導。利益率を下げることなく、1カ月に2000組の集客増を実現した。良品計画は、優良顧客のスマートフォンと携帯電話にクーポンを配り、「無印良品」西武池袋店の売り上げを5日間で200万円以上伸ばした。日本マクドナルドは、2000万人超のモバイル会員組織を活用。嗜好に見合ったクーポンで会員をマクドナルド店舗に吸い寄せ、増収につなげている。 これら先進3社の最新の取り組みを通じて、モバイルマーケティングの威力を見ていこう。 【ワタミフードサービス】 iPhoneアプリで、近くの顧客を勧誘 iPhoneで専用アプリケーションを起動すると地図が現れ、周囲2キロメートル以内にある和民系列店舗の位置が表示される。最寄り店のアイコンをタップすると、「19時までに入店の方は全品10%オ
初っぱなから第1問。高度約400kmの軌道を周回する宇宙ステーションから地球へ向けて紙飛行機を飛ばしたら,紙飛行機はどうなるか。次の三つから選んでほしい。 (1) 大気圏突入時に燃え尽きる (2) 宇宙のかなたに消えていく (3) 紙飛行機のまま地球に帰還する この答えが(3)であることを証明する日が近づいている。日本折り紙ヒコーキ協会,東京大学,宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは共同で「折り紙ヒコーキによる宇宙からの帰還プロジェクト」を推進中だ。目的はズバリ,宇宙から飛ばしても燃えずに地球にたどり着く“スーパー紙飛行機”の作成である。このほど,そのスーパー紙飛行機が完成した。2009年秋以降,この紙飛行機を本物のスペースシャトルに乗せ,日本人宇宙飛行士の手から地球に向けて飛び立たせてもらおうと,現在,関連機関に交渉しているところだ。 ここで,第2問。スーパー紙飛行機の設計には,燃えず
スペインのセキュリティ企業パンダセキュリティは2010年6月23日、米アップルのタブレット端末「iPad」もウイルス(悪質なプログラム)に感染する危険性があることを明らかにした。保護機能を外しているiPadは、過去に出現した「iPhoneウイルス」に感染するという。通常の使い方をしている場合には、感染する恐れはない。 iPhoneやiPadなどの保護機能を外して、どのようなソフトでもインストールできるように改変することを「jailbreak(脱獄)」などと呼ぶ。どのようなソフトでもインストールできるので、当然、ウイルスに感染する危険性もある。 実際2009年11月には、脱獄iPhoneを対象にしたウイルスが出現している。「Eeki」や「Ikee」などと呼ばれる。感染対象は、SSHサーバーソフト(OpenSSH)を稼働させ、なおかつ最初に設定されているパスワード(初期パスワード)を変更してい
長崎ちゃんぽん専門店やとんかつ専門店を展開するリンガーハットに業績回復の兆しが見えてきた。2009年12月の既存店売上高は全社で前年同月比2.0%増と、2008年8月以来16カ月ぶりのプラスになった。これまで2004年2月期から2009年2月期にかけては、6年間で4回の最終赤字に陥るなど業績不振が続いていた。2010年2月期は通期で最終黒字を見込む。 売り上げ回復をけん引したのは長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」の既存店売上高が同5.9%増と、2008年3月以来、21カ月ぶりのプラスになったことだ。2008年9月、およそ3年ぶりに社長に復帰した米浜和英代表取締役会長兼社長が立て直しに奔走してきた効果が表れている。米浜会長にこれまでの改革の足取りや今後の課題を聞いた。(聞き手は、井上 健太郎=日経情報ストラテジー) 2008年9月に復帰後、何から着手したのか。 課題は幾つもあった。まず2
筆者は田舎から出てきて,東京都新宿区の高田馬場に14年間住んでいる。より正確に言うと,同じアパートにずっと住んでいる。アパートの4階に10年間住んでいたが,行き先を失った実姉が転がり込んできて,居候。ついには追い出されて,筆者は2階に引っ越した。このまま高田馬場以外の東京を知らずに生きていくのだろうかと気にしつつも,いまなお住み続けている。 用がなければ降り立つ人の少ない高田馬場だが,大正製薬,ビックカメラ,エステーなど,本社を構える上場企業がいくつかある。日経ネットマーケティング7月号の特集「先進サイトのリッチメディア活用戦略」の取材で,エステーに家から歩いて取材に行った。楽である。 宣伝自体を宣伝することに注力するエステー エステーで出てきたのは,この変な鳥(写真)。名を「高田鳥場(たかだのとりば)」という。開口一番,「わたし,ミッキーマウスになりたいんですよ」。絶句だ。新入社員時代に
怖い話を聞いた。某大メーカーの幹部が雑誌をパラパラとめくっていたら、大口取引先であるメーカーの広告が載っていた。さっそくその幹部はそのメーカーを訪ね、「いやあ結構なことですな、このご時勢に広告をお出しになる余裕があって」と皮肉ったらしい。そう言われた中堅メーカーでは即日、広告出稿を停止したという。 業績不振で広告宣伝費を大幅に削減している大手メーカーの心証を悪くしたくないという配慮であろう。「余裕があるとみられたら、必ずや厳しく値下げを求められる」という現実的な理由もある。とにもかくにも、大切な顧客に「余裕がある」と見られてはならないのである。 かく言う私だって、上の人から「みんな忙しそうなのに、君は余裕だねぇ」などと言われたら、その瞬間からものすごく忙しそうなフリをして「いやぁ、ヘラヘラしているように見えるかもしれませんが実はすごく大変なんでして」とか、思いつく限りの悲壮ネタを披露するこ
カメラ・メーカーが困惑している。問題の深刻さを,白日の下にさらす測定ツールが登場したからだ。開発したのは,簡便で的確な手ブレ補正効果の測定法を生んだ電気通信大学 電気通信学部 情報通信工学科 准教授の西一樹氏の研究室と谷電機工業。問題とは,一眼レフ・カメラが内蔵するミラーやシャッターの動作に起因する像のブレである。 あるカメラ開発者は言う。「これほど大きな問題とは全く認識してなかった。まだ追試や検証をしていないが,本当だとすれば正直,参った」。 1/60秒では解像度が激減 西研究室らの測定ツールの適用結果によれば,ユーザーが頻繁に使うシャッター・スピード(露光時間),例えば1/60秒において写真の実質的な解像度は,ミラーとシャッターの衝撃によって1/4以下に低下していた。2000万画素で撮っても実は,最高でも500万画素ほどの解像度の写真しか撮れていないことを意味する。さらに,ミラーアップ
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