96年のことです。私は成田社長に頼まれてある場所で講演をいたしました。 そのとし、ちょうど「動詞型生活者の誕生」という原稿を書き上げたばかりだったのです。 その会は海軍関係者ばかり数十人が集まっており、私のみるところ全員が70歳以上でした。 私の父は「学徒兵」で戦艦大和にのっておりましたので、最初はなんとなく親近感を感じながらの話をしておりました。 しかし途中から様子が変わったのです。私はこう話しました。 「日本は今3回目の敗戦を迎えています。最初は黒船で来たペリー提督。 日本は不平等条約をむすばされ、その改訂にものすごく苦労いたしました。 次の敗戦はもちろん第二次世界大戦。マッカーサー将軍が厚木に降りたってGHQによる日本統治、そして国体の改革が進められました。今は目に見えませんけれども、私は第三の敗戦だと思っております。インターネットの普及や直接金融の進展、そして情報開示という課題に、