社長に就任して初の決算で800億円の赤字を計上するも、翌年には見事、V字回復を実現したコマツの坂根正弘相談役。同社を日本有数のグローバル企業に育てあげた手腕を評価され、現在は産業競争力会議や国家戦略特区諮問会議の民間議員を務めている。アベノミクス第3の矢、成長戦略は本当に日本経済を復活に導けるのか。 国家戦略特区でどう変わるのか? 【田原】いまアベノミクスで、農業や医療などを特区でやろうとしています。坂根さんは国家戦略特別区域諮問会議の民間議員です。特区で具体的に何をやるのか、教えてもらえますか。 【坂根】小泉改革のときに構造改革特別区域がありましたよね。あれ、じつは全国に約600ありました。 【田原】600も? ぜんぜん覚えていない(笑)。 【坂根】私も聞いてびっくりしました。みんなすっかり忘れているのだから、はっきりいって失敗です。じゃあ、なぜうまくいかなかったのかというと、当時は特区
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