高校生らが巻き込まれた雪崩は、27日午前8時半に発生したとみられている。 那須山岳救助隊の副隊長高根沢修二さん(67)は栃木県警からの連絡を受け、午前10時半過ぎ、先行して数人で現場に到着した。教員や生徒たちは、装備していたスコップで雪を掘り返し、雪に埋もれた生徒らを懸命に救助していた。高根沢さんも作業に加わると、雪の下からうめき声が聞こえ、足や、唇が紫色になった生徒らが次々と現れた。真っ青な顔で意識が 混沌 ( こんとん ) としている男子生徒には、「しっかりしろ」と大声を掛けてほおをたたいた。10人ほどが雪に埋もれていたという。