802.11ahは、現在の920MHz帯通信規格の多くができなかった「末端までTCP/IP通信」ができる画期的な規格で、特にIoT環境への採用が広まるのではないかと考えていました。しかし802.11ahには送信時間に制限があって、これは802.11b/g/nのような「末端までLANが届く」感覚とはちょっと違って手ごわいかもしれないぞ、が前回お話したところ(https://qiita.com/Cente_mw/items/83d3af116cb4df06553c )です。 今回は、そんな送信時間制限がある状態で本当にTCP/IP通信が使い物になるのか?あたりを考えていきます。 ■通信制限おさらい 日本の920MHz帯通信では「1時間あたりの送信時間の総和が360秒まで」という守るべきルールがあります。 参照: 「920MHz 帯小電力無線システムの広帯域化に係る技術的条件」 情報通信審議会報