途上国に関するsyuunのブックマーク (16)

  • Magazine ALC コラム 2006/12 - 現場にいくのがそんなに偉いか? 真の世界貢献とは

    『山形浩生の:世界を見るレッスン』 連載 8 回 現場にいくのがそんなに偉いか? 真の世界貢献とは 月刊『マガジン・アルク』 2006/12号 要約:GSM 携帯電話が世界に普及したことで、途上国の地方村落の通信状況は過去10年ほどで劇的に改善した。現場で途上国村落の通信改善をやっている NGO や援助関係者が束になってもかなわないほどの貢献を、GSM 電話の開発者たち(そしてその活動を支えた人々)は途上国に対してやったことになる。実際に途上国に出て現場で活動することにあこがれ(そして時に変な優越感)を抱く人がいるけれど、当に途上国の人のためになるのは、案外現場に敢えていかないことかもしれない。 昔ぼくの知っていたある NGO の女性は、途上国の村に非常用無線を入れるという活動をやっていた。そういう村は、急病人や非常時が起きても連絡がとれずに対応が遅れるケースが多い。だから、これは非常に

  • やっぱり貧乏人は合理的でないのかもしれないよ。

    (The Economist Vol 383, No. 8526 (2007/04/28), "Economic Focus: Another day, another $1.08," p. 90) 貧乏人は減りつつあるし、その貧乏にでさえ選択の余地はある――最善の選択をするとは限らないかもしれないけれど。 今月、世界銀行は、一日一ドル以下で暮らす人の数が 2004 年には 9.86 億人だったと発表した――これはそうしたひどい状態で暮らす人の数が 10 億人を下回った初めての年となる。世界銀行の極度な貧困の定義は、明快で単純で、dollar a day と d の続く頭韻にさえなっている。Journal of Economic Perspectives最新号で、マサチューセッツ工科大のアブジット・バナジーとエスター・デュフロは、これをレトリック的な名作と呼んでいる。だがこれはそんなにいい

  • 過剰なる甘さに飽いて

    過剰なる甘さに飽いて:二世紀前の反グローバリズムとフェアトレード (The Economist Vol 381, No. 8509 (2006/12/23-2007/1/5), "Sick with excess of Sweetness" pp. 95-6) 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 歴史は繰り返す:反グローバリズムやフェアトレードもまた繰り返しなのです。 詩人に甘さはつきもの。少なくともギリシャ人たちはそう思っていた。ホメロスは、ゆりかごにいるときに、唇をミツバチになでられた。プラトンは、詩人たち自身がミューズの庭園で蜜を集めるハチなのだと考えた。だからホメロスとプラトンの両方を愛好し、自分自身も傑出した詩人であったパーシー・ビッシュ・シェリーが極度の甘党だったのも、驚くには値しない。 シェリーは乾燥スモモ、イチジク、リンゴ、オレンジが大好きだった。ジ

    syuun
    syuun 2007/01/05
    なんもグローバリゼーションて今に始まったことじゃないもんねー
  • 池田信夫 blog: The White Man's Burden

    現在の地球規模の問題としてもっとも重要なのは、地球温暖化でもテロでもなく、途上国の感染症である。それについての関心が最近高まってきたのはいいことだが、「ホワイトバンド」やボノが問題を解決すると思うのは大きな間違いだ。感染症の問題の根には貧困の問題があるという点でサックスは正しいが、彼のような計画的アプローチはこれまでことごとく失敗してきた、と著者(元世銀チーフエコノミスト)は指摘する。 戦後、先進国が行った途上国の開発援助の総額は2.3兆ドルにのぼるが、それによってアフリカ諸国の一人あたりGDPは半減した。ラテンアメリカ諸国のGDPは、世銀が融資しはじめてから減少した。旧社会主義諸国を市場経済化しようとして行われた「ショック療法」によってGDPは激減し、ロシアの一人あたりGDPはいまだに社会主義時代に及ばない(この点では著者の前著もおもしろい)。 政府に資金援助しても、途上国の貧困

  • 「買い物かごで投票?」 よりフェアトレードの部分を抜粋

    (The Economist Vol 381, No. 8507 (2006/12/09), "Voting with your trolley" p. 69) 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) フェアトレード製品は問題を悪化させるし、まずいし、そもそも来の目的を果たしていない。 (有機品の部分は割愛) じゃあフェアトレードはどうだろう。「フェアトレード」商標ラベルを認証発行する FLO インターナショナル (Fairtrade Labelling Organizations International) のウェブサイトによれば「伝統的な市場がどんなに不公正なときでも」生産者が公正な価格を受け取れるように保証することで「低価格の不正」を是正するのがフェアトレードの狙いだ。これは要するに、ある一定の労働と生産基準さえ満たせば、市場価格より高い「フェアトレード」価

  • 倫理的な食べ物はかえって有害かもしれない。

    倫理的なべ物はかえって有害かもしれない。 (The Economist Vol 381, No. 8507 (2006/12/09), "Good Food?" p. 10) 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 賢いお買い物で世界がよくなると思ったら大間違い。かえって悪くするかもしれませんぞ。 「政府が動くのを待つ必要はありません……フェアトレードがすばらしいのは、買い物できるということです!」とフェアトレード運動の代表者が今年、イギリスの新聞で語っていた。同じように、ニューヨーク大学の栄養学者マリオン・ネッスルは「有機品を選ぶということは、農薬の少ない、土壌の豊かな、水のきれいな地球に投票すると言うことなのです」と論じている。 買い物こそが新しい政治だという発想は、確かに魅力的だ。投票箱なんかどうでもいい。買い物かごで投票しようというわけだ。選挙はあまり頻繁に

  • スターバックス VS エチオピア

    (The Economist Vol 381, No. 8506 (2006/12/02), "Storm in a Coffee Cuo" pp. 72-3) Photo by ShelbieMyLove 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) スターバックスは、エチオピアのコーヒー豆商標をめぐって交戦中なのだ。 コーヒー好きの人々は、しだいに朝のグランデ・スキニー・ラテを苦い社会的不正の追加ショットなしで飲みたいと思うようになっている。大成功をおさめている「フェアトレード」ブランドは、コーヒー中毒者たちに良心の呵責なくコーヒーを飲めるようにしてくれる。このコーヒーを作る中で、収奪された農民はいないのだと思えるからだ。コーヒーは、倫理的消費者かどうかを計る試験場となっている。世界的コーヒーチェーンのスターバックスとしても、社会的責任ある企業を誇る以上、開発慈善団体オッ

  • 「女性の論理」でエイズの話は変わるか? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    前回の記述に対して、以下で批判が行われている。 http://d.hatena.ne.jp/nabeso/20061125 全般に議論が混乱していて、特に「オスターの議論はコンドームの着用が男性の問題であるという視点から逃れられていない。」とか「もしかしてアフリカの女性は HIV に感染しないと思ってはいないだろうか」とかいうのがどこから出てくるのかぼくにはイマイチわからないのだけれど、言いたい論点を整理すると以下のようになるようだ: 確かに貧乏な男は、10 年先(ちなみにこれは単に例示の数字であって、別に深い意味があるわけじゃありませんからね)に自分が死んでそうだと思って生でやるかもしれない。 でも貧乏な女は、来であれば 10 年先に自分が死ぬかもしれなくても、その間に生まれる子供への感染が心配だと思うはず。それを心配して、生でやらせないはずだ。性病持ちの男は拒絶するはずだ。 つまり貧

  • Yamagata Dojo in CYZO 2005/06 今月の喝! フェアトレード

    先日国際会議で南アにいたら、同じ宿の隣でフェアトレードの旗をふる連中が集会をしていて、その成果品のワインやコーヒーの試飲会をやっていたので、ありがたくいただきながらちょいと話をする機会があった。 フェアトレードというのは、先進国が後進国を搾取するのはけしからん、という運動の一つだけれど、結構広まっている。スターバックス好きなら、フェアトレード・ビーンズというのを見たことがあるだろう。といっても、これにも流派が多少はある。ぼくが話をした人に言わせると、現在の途上国の一次産品取引はフェアでないので、それをただそうとするのがフェアトレードだとか。 ふーん。で、そのフェアって何なの? そう尋ねると、ワインを注いでくれたおばさんは嬉しそうに説明してくれた。現在では、途上国の一次産品は国際価格に比べて安く買いたたかれて、仲買人やグローバルな国際流通メジャーが不当な利益を得ているのよ。わたしたちは末端価

  • The Economist: 貧困者は減っている

     世界の経済格差 格差は増えたか減ったか? Mar 11th 2004 From The Economist print edition 世界の経済格差は悪化しているのか改善しているのか? 資主義批判者は、世界中の貧富の格差はどんどん拡大していると思いこんでいる。かれらにとって、この主張はほとんど信仰告白に等しい。経済格差の拡大は、「システム」の道徳的破産の確固たる証拠である、というわけだ。経済格差が広がっていてもそれが資主義をこうして批判する理由になるか、というのはそれ自体考えてみるべき問題ではある。そしてそれを疑問視すべき理由もある。だが、もっと狭い事実を巡る問題の答を知るのも興味深いことだ。資主義が世界の経済格差を悪化させるというお馴染みの主張は、当にホントなんだろうか? 残念ながら、一見すると素直なこの質問は、思ったよりも答えるのが難しい。困難の元は大きく三つある。第一の

  • 梶ピエールの備忘録。 - まっとうなフェアトレードの経済学

    フェアトレード運動については今までどちらかと扱うのを避けていたのだが、前回予告したので、頑張って論じてみる。一般的にはフェアトレード運動も反スウェットショップ運動と同じく先進国の「倫理観」に支えられた理想主義的な運動だと思われがちである。しかし当のところはどうか、ということを考えてみたい。 さて、フェアトレードの対象となる商品は工芸品や衣類も含め多岐にわたっている。しかし最も影響力が大きく、市場浸透率も高い商品はというと、それはコーヒーだということに意義を挟む人はあまりいないだろう。もちろん、コーヒーがフェアトレードの主力製品になっていることにはきちんとした理由があるし、したがってフェアトレードの存在意義を論じるうえでもコーヒーは最適の題材であるはずだ。 で、世界のコーヒー貿易とフェアトレード運動の関わりについて、僕が知っている限り最も明確な説明を行っているのが、すでにあちこちで話題にな

    梶ピエールの備忘録。 - まっとうなフェアトレードの経済学
  • 100ドルノートPCは子どもを救うだけではない

    最近、ボストンで開かれたテクノロジーアワードの授賞式に参加したが、そのイベントで「One Laptop Per Child」創設者にして会長のニコラス・ネグロポンテ氏が100ドルノートPCのワーキングモデルを披露した。 人道的な観点から見て、このプロジェクトには好ましい点が多数ある。ノートPCのような強力なツールを貧しい子どもたちに与えることは、彼らが自分自身を磨き、地域社会を向上させるチャンスを増やす上で大いに役立つ可能性がある。このコンセプトは基的には、「(人に魚を与えればその日の糧となるが)魚の釣り方を教えれば一生の糧になる」という古い格言を教育に応用したものだ。 だが100ドルノートPC(最初は135ドルになる可能性が高い。数年のうちに50ドルノートPCになるかもしれない)には、わたしのオタク的な面にも訴えるものがある。明るいオレンジ色とFisher Price(玩具メーカー)の

    100ドルノートPCは子どもを救うだけではない
  • 100ドルPCプロジェクト、最初の1000台製造に成功

    ニコラス・ネグロポンテ氏(マサチューセッツ工科大学メディアラボ名誉会長)らが率いる、世界中のすべての子どもへのパソコン供給を目指す「One Laptop Per Child」プロジェクトは11月21日、台湾Quanta Computerの上海工場で、100ドルのノートパソコン「XO」の最初の1000台が製造されたと発表した。 これら1000台には、高いところから落下させる、子どもにキーボードを強く叩かせるなどを含む、厳密な環境テストが行われ、汚れやほこりに対する耐性も試される。ソフトウェアメーカーもアプリケーションのデバッグを担当する。 テスト終了後、Quantaは2007年初めに次の製造を行い、完成したパソコンはOLPCプロジェクトに参加する最初の国々、アルゼンチン、ブラジル、リビア、ナイジェリア、タイの学校に送られる。子どもたちによる実際の使用をテストの最終段階とし、2007年夏から量

    100ドルPCプロジェクト、最初の1000台製造に成功
    syuun
    syuun 2006/11/22
    頑張って欲しい
  • 100ドルノートPCの最新試作機を発表--製造コストが難点

    カリフォルニア州サンタクララ発--マサチューセッツ州に拠点を置く非営利団体One Laptop per Child(OLPC:すべての子どもにラップトップを)は米国時間11月16日、発展途上国の子どもたち向けの100ドルノートPCの最新の試作機を発表した。今回の試作機の唯一の難点は、1台当たり150ドルの製造コストがかかる点だ。 OLPCのソフトウェア担当プレジデントのWalter Bender氏は、製造コストが上昇した理由について、ノートPCのディスプレイとバッテリ(ニッケル水素バッテリ)に予想以上のコストがかかったためと説明した。 Bender氏はサンタクララ大学で開催されたSilicon Valley Challenge Summitで、「2008年までに(製造コストを)100ドルまで引き下げるのが目標」と語った。 このプロジェクトの発案者は、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディ

    100ドルノートPCの最新試作機を発表--製造コストが難点
  • マイクロファイナンスあれこれ:来世を借金のかたに取る - 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Formerly supported by WindowsLiveJournal

    ノーベル平和賞をグラミン銀行とその親玉が受賞したとのこと。大変結構。おかげでぼくが昔書いたグラミン銀行に関する解説も、再び読まれているみたい。マイクロファイナンスやグラミン銀行に関する文書はそれなりにあるけれど、勝手な思いこみに基づいているだけのものも多いし、ましてぼくみたいに実際に訪問してインタビューした人間というのはそうそういないから、まあ精々勉強してくれたまえ。5年前の文章だけれど、まったく訂正の必要なく現在でも立派に通用するのはわれながら大したもんだ。 さてあの文章のポイントは、マイクロファイナンスといえども人の善意なんかに頼るのではなく、ちゃんと人が借金を返さざるを得ないような仕組みを作っているんだよ、ということだった。グラミン銀行の場合には、それは村落共同体における五人組の連帯保証システムだった。が、他にもやり方はあるのだ。要は、その人が失うと困るものをちゃんと押さえておけばい

    マイクロファイナンスあれこれ:来世を借金のかたに取る - 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Formerly supported by WindowsLiveJournal
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