それにしても、近年のケータイやスマホについているGPSは便利だ。あの、渋谷の細い道が、まがりくねった所も、目的地を検索できれば、容易に「最短距離」を行くことができた。ちょっと便利すぎだなあ、と思わなくはない。 私が、東京で暮らし始めた頃、自転車を買っていた。ただ、最近はまったく乗らなくなったが。休日の日などは、その頃は、特に用事もなく、自転車で、家の回りをブラブラしていた。 その時に気付いたのは、東京の住宅街は、非常に細い道で、あまり、見た目も変わらないような家が、次々と続き、ほとんど 迷路 だな、と思ったことだ。その感覚は、最近も変わらない。当時は、まだGPSって感じではなかったから、本当に、わけが分からなかった。次々と、あらわれる、公園でさえ、ろくに区別がつかなかった。 そうやって走っていると、本当に、迷子になっている気分であった(もう大人ですから、どうとでも家に帰れるわけですけど)。
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