出口なお (朝日選書) 作者: 安丸良夫出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1987/05メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る 大本教の開祖にあたる出口なおは、江戸時代の終わりに生まれた人だが、想像を絶するような貧困と忍従の人生を送った末に、神が身体に降りてきて予言の言葉を語るという「神がかり」によって宗教を開くことになった。 本書の重要な論点のひとつは、なおの苦難の人生体験と、その宗教の内容・性格とがつながっているものだ、ということである。 大本教が終末観的変革願望をもっともよく体現しえたという事実は、民衆宗教の教祖のなかでも、大本教の開祖出口なおの生活史がとりわけ救いのないすさまじいものだったという事実に、照応するものである。(p10) 著者、安丸良夫は、そこに幕末から明治にかけての急速な近代化の過程に対する、最も虐げられた境遇の民衆(とりわけ
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