2014年11月14日のブックマーク (2件)

  • 『出口なお』 - Arisanのノート

    出口なお (朝日選書) 作者: 安丸良夫出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1987/05メディア: 単行 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る 大教の開祖にあたる出口なおは、江戸時代の終わりに生まれた人だが、想像を絶するような貧困と忍従の人生を送った末に、神が身体に降りてきて予言の言葉を語るという「神がかり」によって宗教を開くことになった。 書の重要な論点のひとつは、なおの苦難の人生体験と、その宗教の内容・性格とがつながっているものだ、ということである。 大教が終末観的変革願望をもっともよく体現しえたという事実は、民衆宗教の教祖のなかでも、大教の開祖出口なおの生活史がとりわけ救いのないすさまじいものだったという事実に、照応するものである。(p10) 著者、安丸良夫は、そこに幕末から明治にかけての急速な近代化の過程に対する、最も虐げられた境遇の民衆(とりわけ

    『出口なお』 - Arisanのノート
  • 「手と足をもいだ丸太にしてかへし」~鶴彬の鮮烈な生涯に学ぶこと - 酔生夢死浪人日記

    週末は二つのイベントに足を運んだ。土曜は鶴彬の29年の生涯に迫った「手と足をもいだ丸太にしてかへし」(TACCS1179)、日曜は現地報告会「スコットランド『独立』~住民投票が見せてくれた可能性」(緑の党事務所)である。今回は芝居をメーンに、報告会は次稿の枕で記すことにする。 川柳歌人、鶴彬に触れるのは3年前(11年6月24日)以来、2度目だ。<時代性と不易性~今こそ鶴彬のパンク精神を>のタイトルで、「だから、鶴彬」(楜沢健著、春陽堂)の感想を綴った。鶴の鮮烈な生き様に迫ったのが今回の芝居で、治安維持法違反で逮捕される理由になった作品からタイトルを取っている。 鶴彬は野方署で赤痢を発症し、心身とも衰弱して死に至る。事実上の獄死といえるだろう。芝居では言及されなかったが、石井部隊の医師の一人は、「鶴彬は特高によって赤痢菌を接種され、最初の丸太(実験台)にされた可能性がある」と語っている。 東

    「手と足をもいだ丸太にしてかへし」~鶴彬の鮮烈な生涯に学ぶこと - 酔生夢死浪人日記